その場でおいしさ、測れます。畑で、お店で硝酸イオン濃度がすぐわかります。

いままで、畑やお店では測定が難しかった、硝酸イオン濃度が、誰にでも手軽に測れるようになりました。

肥料のやりすぎで増加する野菜中の「硝酸イオン」。
この硝酸イオンの濃度を測定することで、“苦み”や“えぐみ”の度合いを確認できることは、
おいしい野菜を作る農家の方々の間で知られていました。
しかし、これまで、硝酸イオンの測定は
ミキサーや、希釈水、ろ紙、試験紙等を使った手間のかかる方法が主流で、
生産現場の畑やスーパーなどの入荷現場で手軽に測定する事は難しいものでした。
HORIBA コンパクト硝酸イオンメータB-741/B-742は、畑やお店などの現場で、
野菜中の硝酸イオン濃度を手軽に測定できる画期的な測定器です。
硝酸イオン量を、経験や勘でなく具体的な数値で示すことができるので、
これまで基準作りの難しかった、おいしさの度合いを策定できるようになり、
野菜の品質管理に役立ちます。硝酸イオンを測定することで、
野菜はもっとおいしく元気になる。HORIBAは、そのお手伝いをしています。

おいしい野菜を出荷したい!

もう始まっている「おいしさ」を数値で確かめる時代。

「健康な作物は、美味しいし、安全で育てやすいものなんです」

京都上賀茂 森田農園
森田良彦さん
上賀茂の地で100年以上続く農家の3代目。「一粒の種は命を救う」をモットーに、良質の野菜を、有名ホテルなどに契約出荷されています。

農業は経験こそが基本。その経験を数値にしておけば「積み重ね」ができるんです。

おいしい野菜を育てるにはね、体験して経験して、積み重ねる事が大事なんですよ。「つくる」んじゃなくて「そだてる」だね。おいしい野菜を作る農家は、できた作物を自分の舌で確認するし、その経験をちゃんと頭で整理してるものです。
この測定器はね、そういういままでの「経験」をわかりやすい数値にしてくれるのがいいんです。畑ですぐに測れるから、いままで勘でやってきた事が、数字でわかる。誰が測っても同じ数値になるから、失敗も防げて、誰にでもおいしい野菜が作れるようになるでしょう。
法人化が進んでいく、これからの農家には、野菜を作るのにも、ちゃんと理論に則って適正肥料を施肥する態度が必要ですね。

適正肥料なら虫もつきにくいし、農薬も少なくて済むんです

結局ね、硝酸イオンの多すぎる野菜は、肥満児なんです。おやつ(肥料)のやりすぎ(笑)。適正な硝酸イオン値にするためには肥料を少なくするんですが、適正値なら虫もつきにくくなって、農薬を使う必要も減るんです。つまり、コストダウンが出来た上に、より安全で、おいしい作物になるんだってことです。
しかも、市場では安全でその上、「おいしい」野菜を求めるようになっていますから、数値で計測した、新しい「おいしさ」は、商品力も出てくるってことです。ほんと測定器で測るっていうのは、とてもメリットが多いですよ。これは、野菜の健康診断だから、欠かすことはできないですね。

「これからは「おいしさ」こそが大切。入荷してすぐ、数値でチェックしています」

某・高品質スーパー
農産品バイヤー氏

この機械で測定して、数値を満たさない作物は扱わないことにしてるんです。

当店では、この測定器を使って、入荷してきた野菜の品質を毎日チェックしております。当店の品質基準にそぐわない農産物を出荷される生産者の方には、基準を満たしていただけるよう、こちらから肥料の削減をお願いしたりもしています。ご協力いただけない場合は、産地を変更する場合もあるほどですね。
と言いますのも、この取り組みが、当初、お客さまのクレームから始まっているからなんです。ある年の野菜に「えぐ味がする」という意見をいただきまして、原因を探った結果、硝酸イオンの数値で管理できることに行き当たったわけです。

有機栽培や「安全」はもう当たり前です。
これからは本当の「おいしさ」こそが大切です。

私ども食品流通を担うものといたしましては、食品の安全性は当然ながら、「おいしさ」という品質にも責任を持たなければなりません。有機農法などが一般化し、規制なども厳格になって、野菜の安全はいまや当たり前になりましたが、今後は品質としての「おいしさ」というものを重視したいと当店では考えております。
単純に、「おいしい」と感じていただける野菜は、お客さまが、「また買いたい」と思ってくださいますから、それこそが店舗の活性化に直結いたしますし、野菜の消費量もあがり、産地の方にも利益を還元できるということなんです。当店でも採用している、この測定器を、ぜひ全国の農家の方にも、ご導入いただいて、おいしい野菜がたくさん流通するようにしたいですね。



農作物の生産、出荷の現場で簡単・正確・スピーディに硝酸イオン濃度を測定。

●完全防水なので、畑で、お店で水分の多い場所でも安心。※1
●作物搾汁液、土壌水溶液を滴下するだけの簡単さ。
●測定範囲が広く、希釈の手間が省けます。
●HORIBA独自の平面センサ採用で、少量(約0.3mL)で測定が可能。
●イオン電極法だから測定用紙などが不要で、ランニングコストを低減。
●わずらわしい校正作業がワンタッチで可能。※2
●測定単位の切替えが可能。(NO3-、NO3--N)(ppm、mg/L、kg/10a)

※1 防水に関する規格(IP67相当:耐塵形/水中への浸漬に対する保護)に対応。水中での使用は不可。
※2 1点校正、2点校正のいずれかが選択できます。

なぜ、硝酸イオン(NO3-)を測るのでしょう?

◎硝酸イオン(NO3-)ってなんでしょう?

硝酸イオンは、自然界のどこにでも存在する窒素化合物です。肥料中の窒素分は、土中で硝酸イオン(NO3-)の形で野菜の根から吸収され、葉に運ばれます。野菜の生育には硝酸イオンが不可欠ですが、生育に活用されなかった硝酸イオンはそのままの形で残留します。

◎硝酸イオンが多すぎると…。

(1)野菜の根が硝酸イオンで傷み、水分を吸収しにくくなる。
(2)傷んだところから病原菌が入りやすくなる。
(3)生育が悪くなり、軟弱になる。
(4)病気や虫がつきやすく、農薬散布回数が増える。
という悪循環に陥るといわれています。また、作物に残留した硝酸イオンは「えぐみ」となり、作物種によってはおいしさにも影響するといわれています。

◎農産物の安全規範「GAP」で採択されています。

GAPとは、Good Agricultural Practiceの略で、農産物の生産段階において食品の安全性を確保するために定められた規範です。アメリカ、EUなど国際的にも普及が進められており、その中で硝酸イオン濃度が野菜の品質を定める項目として取り上げられています。日本でも、自治体や各地のJAがGAPに取り組んでいるほか、JGAP協会が日本版GAP(JGAP)の統一基準の普及をめざして活動しています。

◎体に悪影響をおよぼす事もあります。

通常、硝酸イオンを摂取してすぐに体に悪影響を及ぼすことは少ないのですが、体内に摂取された硝酸イオンの一部は、還元され亜硝酸イオンになり、メトヘモグロビン血症を引き起こす場合があります。また、硝酸イオンが発ガン性のある物質を生成するという報告も出ていますので、適正値であるに越したことはありません。

※写真中の製品は従来機種です。


【畑で】
●収穫時期の見極めに
●施肥の結果確認に
●作物の品質管理の基準値作りに

【お店で】
●入荷時のチェックに
●店内での基準値策定に
●チェックノウハウの共有化に

〈作物の茎・枝・葉・葉脈・胚など、現場で自由に測定できます。〉

●追肥時の土壌の状態確認に
●畑の中央/周辺部とを測定して全体平均を確認

■希望販売価格:税抜¥39,800
■測定範囲:100〜9,900ppm(NO3-)、23〜2,200ppm(NO3--N)

[内容物]
硝酸イオンメータ:1個/標準液:作物体専用NO3- 300ppm、5,000ppm(14mL 各1本)
スポイト:1mL用(5本)/洗浄ビン:250mL(1個)/
抽出器具:搾汁器(1個)、薬盃(3個)
取扱説明書、クイックマニュアル、キャリングケース

■希望販売価格:税抜¥45,000
■測定範囲:30〜600ppm(NO3-)、6.8〜140ppm(NO3--N)、3.4〜68kg/10a(NO3--N)

[内容物]
硝酸イオンメータ:1個/標準液:土壌専用NO3- 30ppm、300ppm(14mL 各1本)
スポイト:1mL用(5本)/洗浄ビン:250mL(1個)/抽出器具:抽出ビン(100mL 3個)、土壌採取用さじ(2個)、ピンセット(1個)、サンプリングシートB(100枚)、サンプリングシート押え蓋(2個)、取扱説明書、クイックマニュアル、キャリングケース

水・液体計測 HORIBAグループ企業情報