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胃が胃を食べる?

たまには焼肉でグッと一杯、いいですね。ところで、胃は焼肉に使われる牛や羊の肉を消化するのに、なぜ自分を消化しないのでしょうか。人間の胃からは塩酸やペプシンという酵素が分泌され、胃に入ってきたタンパク質を分解、消化します。しかし、胃には障壁という細胞の壁があり、これが塩酸やペプシンから胃を守っているというわけです。
胃液は普通pH値が2くらいですが、このpH値があまりに低い(強酸性)と胃壁に障害が起こります。つまり、自分で自分を食べるということが起こります。胃の健康と胃液のpHにはこんな関係があるのです。


馬は草で走る

「馬は草で走る」――本場イギリスのことわざにもあるように、優秀なサラブレッドを育てるには良質の牧草が必要です。
日本の土壌はpH4.2〜5.5の酸性です。pH6.5~7のイギリスの土壌と比べるとカルシウム、リン酸、マグネシウムの含有量がぐっと少なく、そのような土壌では馬の骨格を丈夫にするよい牧草が育ちにくいそうです。そこで、苦土石灰や炭酸カルシウムを与えるなど、土壌の酸性を弱める努力が続けられています。


健康に賛成! アルカリ性!!

近頃では、自分の健康に対する関心が非常に高まっています。にんにく、高麗ニンジン、サプリメント…と、健康食品も花盛りです。
ところで、間違えやすいのが「酸性食品、アルカリ性食品」という言葉。この酸性、アルカリ性というのは食品自体のpHではなく、体内に吸収されたときのpHのことを示しています。
たとえば、レモン自体は酸性ですがアルカリ性食品です。
人間のからだは、弱アルカリに保たれているときが健康な状態です。そのため、肉や魚など酸性食品ばかりでなく、野菜や果物などアルカリ性食品も食べなくてはならないのです。


都会の雨は、すっぱい?!

わが国では、近年大気環境汚染はかなり改善されていますが、過去には、雨が降ると目がチカチカしたり、銅像がさびたり、といったことがよく起きていました。犯人は酸性雨。工場排ガスや自動車排ガスに含まれているSO2やNOxが硫酸や硝酸になり、雨を酸性にするのです。空気のきれいな田園地帯に降る雨のpHは6程度でごく弱い酸性ですが、都会では降りはじめの雨がときにはpHが4近くにもなったことがあるそうです。

酸性雨

“酸性雨”――この言葉は今ではすっかり市民権を得て、ほとんどの方がご存じだと思います。しかし、言葉は知っているが内容はわからないという方がほとんどというのも現状でしょう。
酸性雨の定義はあまりはっきりはしていませんが、一般的に①大気中のCO2が雨に溶け込んで弱酸性を示すpH値が5.5〜5.6であり、②炭酸以外の物質の吸収によりpH値がそれ以下になる降水を酸性雨と呼んでいます。
それでは、どのようにして雨が酸性雨となるかをお話ししましょう。
雨はもともと川や海の水が蒸発し、雲となってふたたび地上に降るのですから、いわば蒸留水であり、中性(pH7)で導電率も純水に近いものです。しかし、大気が二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)で汚染されていると、地上に降る前にオゾン(O3)や過酸化水素(H2O2)との酸化反応などにより硫酸(H2SO4)や硝酸(HNO3)となります。これらが雨の中に含まれ、酸性雨となり地上に降ってくるのです。
一方、pH値だけではその雨の中に含まれる汚染成分の量がわかりません。pH5で導電率50μS/㎝の酸性雨もあれば、pH5で導電率100μS/㎝の酸性雨もあります。当然、100μS/㎝の酸性雨の方が汚染されています。また、導電率が10μS/㎝前後の汚染成分の少ない雨の場合、pH測定は安定しにくく雨以外の影響でpH5前後を示す場合もあります。
このため、環境モニタリングの研究機関などでは、酸性雨の測定にはまず導電率測定を行い、雨の汚染程度を確認してpH測定をしています。日本では、1973年に皮膚や目の痛みを訴えた事件が発生し、特に霧雨などの弱い降雨時によく発生しました。
一方、ヨーロッパや北米を中心に森林の大規模な枯死と酸性雨の関係がクローズアップされ、現在でも地球規模での酸性雨の慢性的な影響についての調査が続けられています。


アジサイの花は、リトマス紙?

白、青、ピンク…アジサイの花の色が変わることはよく知られていますが、それがアジサイの生育する土壌のpHと関連があることをご存じですか?普通、pH4.5~5の酸性土壌では青色が強く、酸性が弱くなるにつれて赤味を帯びてくるのだそうです。リトマス紙とは赤、青がちょうど逆になりますが、いわば 「梅雨に咲くリトマス紙」と いったところそういえば、アジサイの花ってどことなくリトマス紙に似ていますね。

ピーエッチか、ペーハーか?

「pH」は、最初の発見者がデンマーク人であり、近代化学がヨーロッパで発展したことなどから「ペーハー」という読み方が多くなされていましたが、昭和32年(1957年)pHの日本工業規格(JIS)化のときに、読み方が「ピーエッチ」に統一されました。
そのため正式には「ピーエッチ」と読みますが、現在でも「ペーハー」「ピーエッチ」のどちらの読み方も一般的に使われています。

 

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