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ラベルフリー生体分子間相互作用解析装置 OpenPlex
概要
ラベルフリー生体分子間相互作用解析装置 OpenPlexとは
ラベルフリー生体分子間相互作用解析装置 OpenPlex は、細胞、タンパク質、ペプチド、核酸などの生体試料から薬物などの低分子化合物まで、あらゆる分子間の相互作用をラベルフリーかつハイスループットで解析する装置です。
特長
リアルタイムイメージング
試料注入前後で、フローセルの差分画像ををリアルタイムでイメージングでき、リガンドとアナライトの結合の定性的な結果が迅速に得られます。また、カイネティックスカーブについてもマルチチャンネルでリアルタイムにモニタリングできます。
ハイスループット
バイオチップ上にスポットされた複数のリガンド(スポッターの使用で最大192リガンド)に対する分子間相互作用が一度に解析でき、多検体試料のスクリーニングにおいて、ハイスループットな解析が可能になります。バイオチップには、リガンドを前処理なしで直接スポットし、固定できます。
細胞・血清などクルード試料や疎水性試料など多様な試料を測定
タンパク質、抗体、抗原、糖鎖、ペプチド、DNA、薬剤、細菌といった同種・異種の分子間相互作用が解析できます。流路の広いフローセルを採用したことで、細胞や血清のようなクルード試料(粗精製試料)もアナライトできます。また、疎水性、高濃度、酸性、塩基性の試料もリガンドとして用いることができるため、生化学、生物物理、創薬(天然物創薬)といった幅広い分野で利用できます。
SPRi システム
【バイオチップ】
高屈折率のプリズムに金コーティングしたチップです。金表面に様々な反応基を表面処理した豊富な種類のバイオチップを取り揃えており、固定化するリガンド分子に適したバイオチップを選択できます。バイオチップには、リガンドを前処理なしで直接スポットし、固定できます。 |
【試薬】
ランニングバッファー、ブロッキング液、再生液など
【オプション】
スポッター |
製造会社: HORIBA Scientific
仕様
型式 | OpenPlex |
原理 | 表面プラズモン共鳴イメージング (Surface Plasmon Resonance imaging : SPRi) |
測定試料 | タンパク質、ペプチド、DNA、血清(クルード試料)、細胞、ナノ粒子 |
試料容量 | 50 ~ 2000 μL(試料ループ容量:200 μL) |
通常試料濃度 | 300 ng/mL(100 ~ 1000 kDa) ~ 10 μg/ml(4 ~ 20 kDa) |
試料分子量 | ≧ 200 Da |
検出下限 | 5 pg/mm2 |
溶液屈折率 | 1.30 ~ 1.37 |
光源 | 高安定性LED |
検出器 | 2/3" カメラ、1384 × 1032 ピクセル |
光学分解能 | 40 μm |
バイオチップ観察域 | 8.4 x 8.4 mm |
フローシステム | SPRi ユニットに直結(ペリスターポンプ) |
脱気 | 溶存ガス除去装置(デガッサー) |
注入システム | 6 ポート注入バルブ、マニュアルコントロール |
フローセル高さ | 70 μm |
フローセル容量 | 11 μL |
ソフトウェア |
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使用温度範囲 | 15 ~ 28 ℃ |
装置重量 | 約13 kg(本体) |
外形寸法 | [W×D×H] 480 × 304 × 490 mm |
電源 | 100 ~ 240 V、50 / 60 Hz 、60 W |
アプリケーション
SPRiは多数の分子間相互作用の同時解析を可能にします。この技術により、生命のメカニズムに関わる多数の分子(ペプチド、核酸、糖等)をリガンドまたはアナライトとした相互作用をリアルタイムに計測できます。さらに、血清、血漿、培養液など非精製サンプルを直接アナライトとして使用できます。
- モノクローナル抗体によるエクソソームマーカーの検出と表面糖鎖解析
- リアルタイムイメージングによる抗体スクリーニング検査
- 動物細胞を用いたスクリーニング例
- 抗体‐培養細胞 相互作用
- DNA-DNA 相互作用
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