Application
定容量希釈サンプリング装置 CVS-ONE
概要
スマートかつスリムなCVS、誕生
CVSは、自動車やエンジンの希釈排ガス計測に欠かせないシステムです。HORIBAの最新機種CVS-ONEでは、制御ソフトウェアに新・統合計測プラットフォームを採用。精度確保のための新機能を搭載すると同時に、業界最小クラスのコンパクト設計で操作性も飛躍的にアップしました。さらに、排ガス測定装置MEXA-ONEと組み合わせることで、より低いレベルのエミッション計測が可能になりました。また、ハイブリッド車をはじめとする次世代自動車の高精度燃費計測にも力を発揮します。使いやすさと信頼性を兼ね備えた新しいCVSは、お客様の試験・計測を強力にサポートします。
※2013年当社調べ
統合計測プラットフォーム
MEXA-ONE、CVS-ONEをはじめとする「HORIBA ONEシリーズ」のためのまったく新しいプラットフォーム、それがHORIBA ONE PLATFORMです。 人間工学をベースにした直感的なデザインにより、誰にでも簡単に操作できます。他の機器との統合画面からの制御や状態表示はもちろん、メンテナンス機能やアラーム・メッセージ機能などユーザサポートも充実しています。
設置面積の70%削減
業界最小クラスのコンパクト設計
希釈排ガス流量制御ユニットの体積65%、設置面積70%削減※により自由なレイアウトを実現しました。
※当社従来比。仕様により異なる場合があります
特長
One System for All Applications
1つのシステムで複数のアプリケーション
ワイド流量レンジ対応に加え、ガスライン切り換え機能を搭載。一式のCVS-ONEを排気量の異なるエンジン・車両の試験、異なる燃料(ガソリン・軽油・代替燃料)での試験など、幅広いアプリケーションに適用できます。
各国認証試験
- 最新規制に対応
・例)日本:ポスト新長期、EU:Euro5/6・EuroⅥ、米国:CFR-1065
・日欧米のLDV次期規制の要求(CFR-1066改定、WLTP gtr)にも対応予定※
※CFR-1066の改定、WLTP gtrは、いずれも、関連WGにて検討中です(2013年4月現在) - テスト手法に最適なバッグ数・組合せを選択可
・据付後のバッグ数追加にも対応(最大バッグ数:20)
高精度燃費計測
- HV、Plug-in HV燃費試験特有の要求にも対応
・バッグ数は最大5ペアまで:HV、Plug-in HVの連続サイクル走行に対応
・エンジン稼動状況に連動したバッグサンプリング動作 - 自動プロパンチェックや履歴管理機能による、計測精度の維持管理(オプション)
低エミッション計測 <米国LEV Ⅲレベル対応>
- サンプルガスによる汚れの影響を低減
・バッグ制御部と分析部を同一ラック内に配置し、ライン内の接ガス面積を最小に
・システム内外のラインパージ機能を強化
・ブランクテスト(Null test)の自動化・履歴管理機能 - 干渉影響の低減
・共存成分の影響を受けにくい低濃度CO2計(新開発)を採用 - 最適な希釈比の選択
・水分モニタ機能(オプション)により、最適な希釈比の選択をサポート
◎ ダイリューションシステム例( 中・軽量車ガソリン/ディーゼル)
製造会社: HORIBA
仕様
型式 | CVS-ONE | CVS-ONE | CVS-ONE | CVS-ONE | ||
---|---|---|---|---|---|---|
流量制御方法 | 臨界流量ベンチュリ(CFV:Critical Flow Venturi) | |||||
流量切替方式 | シングルベンチュリ手動切替 | 複数ベンチュリ自動切替 | ||||
最大流量※1 | 20 m3/min | 20 m3/min | 30 m3/min | 30 m3/min | 40 m3/min | |
熱交換器 | - | ● | - | ● | ● | |
希釈部 | ● | - | - | - | - | |
外形寸法 | 希釈排ガス流量制御ユニット | 655(W) × 855(D) × 1970(H) mm | 1310(W) × 855(D) | |||
約 350kg | 約 400kg※2 | 約 500kg | 約 800kg | |||
バッグサンプリングユニット | MEXA-ONEラック内に搭載 | |||||
使用環境 | 周囲温度 | 5 ~ 40℃ | ||||
周囲湿度 | 相対湿度 80%以下 | |||||
周囲圧力 | 大気圧:80 ~ 105 kPa 標高:海抜2000 m以下※3 |
※1 大型エンジン用等、上記以外の仕様については、別途お問い合わせください。
※2 混合部(Mixing-Tee)を含まないタイプ。
※3 80 ~ 93 kPa(海抜 700 ~ 2000 m)の範囲はオプションとなります。
加熱バッグラック(HBC)
流量校正ユニット(SAO)
プロパンチェックユニット(CFO-202)