エミッション計測
最新の排出ガス法規適合やブレーキダスト計測、耐久性評価のために必要な分析計やダイナモメータ、テストオートメーションシステムなどの評価設備を提供します。
硫黄分析装置
紫外蛍光(UVF)法により、排ガス中の硫黄化合物を広範囲に連続ダイレクト測定します。サンプリングポイントから検出器までを加熱するWet測定で、高速応答を実現します。サンプリングポンプを内蔵したコンパクト設計により、省スペースで測定が可能です。
紫外蛍光(UVF)法にHORIBA独自の技術を組み合わせ、SO2※1・TRS※2同時測定モードとTS※3測定モードを実現。1台で多彩な研究目的に対応できます。SO2/TRS同時測定モードは、排ガスの異臭源となるTRS(H2S※4等)成分の生成メカニズム研究に、TS測定モードは硫黄トレースによるオイル消費率計測に最適です。サンプリングポイントから検出器までを加熱することにより完全Wet測定を実現しています。また、装置の小型化、省エネルギー化により、計測室への設置が容易になりました。
※1 SO2:二酸化硫黄
※2 TRS:全還元性硫黄(Total reduced sulfur)
※3 TS:全硫黄(Total sulfur)
※4 H2S:硫化水素
●SO2・TRS同時測定モード
Det. 1 | Det. 2 | Calc. | |
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SO2 +TRS | SO2 | SO2+TRS | Det. 2-Det. 1=TRS |
●TS(Total sulfur)測定モード
■装置構成
測定原理 | 紫外蛍光(UVF)法 |
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測定成分 | SO2・TRS測定モード SO2:SO2ガス TRS:全還元性硫黄化合物ガス(TRSは差量法による) TS測定モード TS:気相およびPM中の全硫黄化合物 (SO2・TRS測定モードとTS測定モードは切り替え) |
測定範囲 | SO2・TRS測定モード SO2:0-20〜100 ppm/0-200〜2000 ppm TRS:0-20〜100 ppm/0-200〜2000 ppm (SO2・TRSのレンジは連動) TS測定モード TS:0-10〜100 ppm/0-200〜2000 ppm |
入出力形式 | ●液晶画面表示 ●レコーダ出力(アナログ):0-1 V/0-10 V(いずれかを注文時指定) ●ホスト通信:RS232C・LAN(AKプロトコル) ●MEXA-7000シリーズとの通信(オプション):コントロール ユニット(MCU)に接続可能 |
設置環境 | ●周囲温度:5〜35℃ ●湿度:相対湿度80%以下 ●動力装置等の振動が伝わらないこと ●エンジン等からの輻射熱、空調用の風を避けること |
■装置構成
電源 | AC 100/110/115/120/200/220/230/240 V(±10%、ただし最高250 V)、50/60 Hz(±0.5 Hz)、単相 (注文時に電圧指定、納入後は変更不可) |
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電源容量 | 電源投入直後:約3.0 kVA 安定運転時:約2.0 kVA |
外形寸法 | 570(W)×850(D)×1190(H)mm |
質量 | 約200 kg |
■機能および性能
サンプルライン 応答速度 (T90)※1 | サンプルガス入口にてN2_SO2切り替え、流量5.0±0.2 L/minにて サンプルライン長 10 mにて SO2・TRS測定 SO2:T90 4.5秒以下 Td 5.0秒以下 TS測定 TS:T90 4.5秒以下 Td 5.0秒以下 |
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再現性 | SO2・TS:フルスケールの±1.0 %以内 |
直線性 | SO2・TS:フルスケールの±1.0 %以内 |
ドリフト※2 | 周囲温度変化±5℃以内にて SO2・TS:フルスケールの±2.0%以内/8時間 |
TRS演算誤差 (過渡応答時) | TRS演算結果としてフルスケールの±10 %以内 (校正ガス入り口にてN2_SO2 100ppm切り替え、流量5.0 L/min) |
※1:T90は、0.5%応答から90%応答までの時間を表します
※2:測定後は、汚れにより指示差が大きくなる場合があります。この場合は、分析計を充分パージしてください。