福山通運と専用機共同開発開始へ

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トラックの運行管理と運行記録システムのネットワーク一括受注

当社は、福山通運株式会社(本社:広島県福山市、社長:小丸 成洋、以下、福山通運)が所有する輸送トラックに、当社製デジタル式タコグラフ(*1)およびドライブレコーダー(*2)を装着します。まずは首都圏の500台の車輌を対象に来月から試験運用されます。これら装置により車輌ごとのドライバーの就業管理から運行状況や運転診断までを一括管理できます。また、両社共同で運転傾向や記録映像のデータ解析により、輸送トラックの安全運転やエコドライブを徹底し、従来の確実・迅速な物流に加え、より安全で省エネな物流サービスを目指します。
さらに、先行導入する500台での試験運用を踏まえて、当社と装置(ハード)とソフトウェアともに福山通運専用システムの共同開発を行い、新たな車載装置を福山通運グループで所有する車輌への導入を計画しています。

 

業務管理システムについて

輸送トラックに導入したデジタル式タコグラフおよびドライブレコーダーで運行状況を記録し、データベース上で一元化します。従来の運行管理は、一般的にドライバーの業務管理を日報とともに事業所ごとに管理されていました。このシステム導入により、運行状況や勤労時間などの情報を一括して把握が可能なため、全事業所にわたる業務管理にかかる負荷の低減が期待されます。同時に各事業所の稼動状況の把握も迅速化でき、最適な輸送システムの構築にもつながります。一方、ドライブレコーダーは事故や危険運転を行った際に急な加速度を検出すると、その前後十数秒の車輌前方の映像を記録し、事故発生のメカニズムやいわゆる事故寸前のヒヤリハット(*3)の記録・解析するツールとして利用します。危険予知トレーニングに活用するとともに、燃焼効率を損なう急発進や急ブレーキの抑制効果も期待され、より安全で省エネな物流サービスに向けた取り組みを支援します。

 

高度・高品質に向けた福山通運の取り組み

福山通運では「安全・安心はわが社の基本である」の営業方針のもと、お客様の大切な商品を安全・安心にお届けするため、サービス品質のさらなる向上がなされています。その取り組みの一環として、全車両に当社製デジタル式タコグラフおよびドライブレコーダーを搭載し、IT技術を活用した業務管理システムが導入されます。サービス向上はもとより、ドライバーの輸送業務以外にかかる業務負荷を低減させるとともに、加速減速などの運転傾向やヒヤリハット事例の蓄積、解析に利用・活用できるので、燃料消費が少ないエコドライブや安全運転の意識向上にもつながると期待されています。

ご参考
(*1)デジタル式タコグラフ「HIT-802GA」
国土交通省の新基準対応のデジタルタコグラフ。車輌を多用するタクシー・トラックなど搭載されています。荷累計台数約2.5万台。

(*2)ドライブレコーダー「DR-9100」
最大2カメラ・音声記録・連続録画機能などを備える新世代のドライブレコーダー。ドライブレコーダー出荷累計台数約3万台。車輌を多用するタクシー・トラック・営業車など搭載されています。また近年では一般向けドライブレコーダーの利用も拡大しています。

(*3)ヒヤリハット
重大な事故には至らなかったものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例のこと。文字通り「ヒヤリとした、ハッとした」事例のこと。これらを収集・分析することにより、重大な事故を防ぐことができる。

 

福山通運株式会社 会社概要

設立

昭和23年(1948年)9月13日

代表者

代表取締役 社長執行役員 小丸 成洋

資本金

303億1100万円(平成23年3月31日現在)

上場東証1部・大証1部

住所

広島県福山市東深津町四丁目20番1号

事業所

382事業所(関係・グループ会社含む)