経済産業省と東京証券取引所が共同で実施する「なでしこ銘柄」に初選定

|   ニュースリリース

当社は、3月22日、経済産業省と東京証券取引所が女性活躍推進に優れた企業を選定し発表する「なでしこ銘柄」に選ばれました。今回、対象企業の約3600社のうち42社が選定され、当社は電気機器の業種区分で選定されました。
当社は2014年にダイバーシティを推進する「ステンドグラスプロジェクト」※1を発足し、2017年に「ステンドグラスプロジェクト推進室」として専任組織化しました。多様な人財の活躍を経営戦略の一つとして捉え、経営層、人事部門、現場の従業員が三位一体となりダイバーシティを推進しています。今後も社是「おもしろおかしく」のもと、従業員一人ひとりが働きがいをもって能力を発揮できる職場づくりを推進し、企業価値向上を実現します。

※1ステンドグラスプロジェクト:
様々な色や形、大きさのステンドグラスが集まり1枚の美しい絵になるように、従業員一人ひとりの強みや個性、才能を発揮することで、より強い組織を実現することを本プロジェクトの目標としています。

 

なでしこ銘柄とは

2012年より毎年、経済産業省と東京証券取引所が共同で上場企業を対象として行っている「女性活躍度調査」を元に評価し選定しています。中長期的な企業価値の向上を重視する投資家にとって、魅力ある銘柄として紹介することで企業への投資を促進し、また各社の取り組みを加速化していくことを狙いとしています。 
 
 

当社のダイバーシティ推進に関する取り組み

当社は創業以来、「人」を最も大切な財産であると捉え、活躍の場を広げられる働き方の工夫を重ねてきました。2014年には当時の副社長(現 副会長兼グループCOO齊藤壽一)がオーナーとなり、現場からワーキンググループメンバーを任命したダイバーシティの推進プロジェクトであるステンドグラスプロジェクトを発足しました。2017年からはステンドグラスプロジェクト推進室として専任組織化し、同時に経営層と現場をつなぐステアリングコミッティを設け、活動をさらに強化しました。2016年を初年度とする5か年の中長期経営計画「MLMAP2020」では、重点施策の一つとしてダイバーシティ推進による企業成長の加速を掲げ、意識改革、働きがいのある仕組みづくり、働きやすい環境整備に全社一丸となって取り組んでいます。
2015年より女性の育児休業取得及び復職率は100%となっており、2017年には女性の課長相当職以上が全体の11%となり、部長職や執行役員も輩出しています。
なお、2021年までに、全社及び各部門の意思決定プロセスに参画する女性の割合を20%以上、2023年までに女性管理職比率を20%にすることを目標としています。
 

 
当社の具体的な施策

健康・ワークライフバランスの向上
  • 健康課題への支援
    ワークライフバランスを維持できるよう2004年には社外の病院と提携し、従業員とその家族も利用できる相談メール窓口、休日診療を受けられる体制が整っています。同年より産婦人科医によるフェミニンサポートセミナーも継続実施しており、産婦人科に相談しやすい環境を構築してきました。
  • 男性の育児参加支援
    育休からの復職時に夫婦でキャリアを考えるセミナーや、3か月に1度、家庭と仕事の両立に役立つ情報交換の場として性別に関わらず参加できるランチ会を実施し、その情報を社内のイントラネットで発信し、共有しています。
    また、2016年より、性別に関わらず特別育児有給休暇として5日間を付与し、2018年には男性の育児休暇取得率が3割を超えました。
  •  テレワーク制度の拡充
    2006年に制定した在宅勤務制度を、現場の声を元に拡充し2019年1月に「Good Place勤務制度」(テレワーク制度)として国内グループ全社に導入しました。ワークライフバランスの維持だけでなく、効率性や生産性を今以上に向上することを目的としています。
    対象者は全従業員とし、就業場所や就業時間の制限をできる限り撤廃しました。海外との時差対応や、移動時間の効率化などを考慮したチームごとのガイドラインを作成し各職場で最適化していくことで、柔軟な働き方を実現しています。

 

社会連携
  • 従業員の兼業許可
    2003年より導入した従業員兼業許可制度を利用し、ワークライフバランスの維持の結果、自身の経験を社会へ還元する事例が増えています。
    最近では、広報部門の社員が子どもの発達障害をきっかけに発達支援の資格を取得し、発達障害児を持つご家庭を支援する一般社団法人の立上げ・運営に参画しています。全国で勉強会及び講演会の実施やメディアからの取材にも応じ、日々の育児の工夫を発信しているブログが書籍化されました。 
キャリア支援
  • 管理職候補者支援
    2014年より女性管理職候補者を対象に、ロールモデルとして女性のマネージャーがこれまでのキャリアを伝え、アクションを考えるワークショップや、年に2回以上の異業種合同研修及び異業種交流にてキャリアを客観的に考える機会を設けています。

 

上記のような一つひとつの活動の成果が、多様な人財の活躍に繋がるものと考えています。今後も従業員一人ひとりが働きがいをもって力を発揮できる職場づくりを推進してまいります。 

 

関連情報

経済産業省プレスリリース 平成30年度「なでしこ銘柄」「準なでしこ」を選定
当社WEBサイト 「ステンドグラスプロジェクト~HORIBAのダイバーシティ~」

写真左から、代表取締役副会長兼グループCOOの齊藤、ステンドグラスプロジェクト推進室の勇
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子どもを持つ従業員同士の情報交換会の様子
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当社社員が副業として発達支援の講演を行う様子
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