ミャンマーのヤンゴン市都市開発委員会に水質計測器を寄贈

2019年4月11日


株式会社堀場製作所と株式会社堀場アドバンスドテクノは、2月5日にヤンゴン市都市開発委員会(Yangon City Development Committee 以下、YCDC/ワイシーディーシー)に水質計測器を寄贈しました。
当社グループは、2018年3月から独立行政法人国際協力機構(以下、JICA/ジャイカ)の国際協力活動である「草の根技術協力事業」※1の一つである「ヤンゴン市下水処理場管理・保全能力向上プロジェクト」に参画しています。ヤンゴン市の下水処理場の運営維持管理能力の向上のため、他の協力企業と共に技術指導員を派遣し、YCDCスタッフの育成を行ってきました。このたび製品を寄贈することで、ヤンゴン市における生活環境のさらなる向上と共用水域の持続的な環境保全をめざします。

※1草の根技術協力事業:JICAの政府開発援助(ODA)の取り組みの一つ。日本のNGO/CSO、地方自治体、大学、民間企業などの団体が、各団体の知見や経験に基づいて提案する国際協力活動を、JICAが提案団体に業務委託して実施する共同事業のこと。

背景

ミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)のヤンゴン市では、生活および水環境の改善に向け、下水道施設の拡張・整備を予定しています。下水道施設の拡張・整備に伴い、今後、同市唯一の中央業務地区にある下水処理場への流入水量が増え、水質の変化が予想されています。
YCDCは2014年に下水処理場へ水質試験室を設立しましたが、人材育成、各種水質データの連続取得や、流入水質および処理水質の評価手法のさらなる向上が課題となっています。また、下水処理場で処理できない物質の流入を未然に防ぐための排水水質規制の強化も求められています。

ヤンゴン市下水処理場管理・保全能力向上プロジェクト

当社グループは事業提案団体である大阪市と、協力団体である 株式会社日吉、クリアウォーターOSAKA株式会社の連携のもと、ミャンマーのYCDCを対象としてミャンマーの水・環境の向上に取り組んでいます。2018年3月から実施し、2020年5月までのプロジェクトとなります。

寄贈について

2月5日に本プロジェクトの中間成果を報告する中間報告セミナーを開催し、同日に当社グループの製品を寄贈しました。

場所
ミャンマー ヤンゴン市 YCDC New Building

参加者
ヤンゴン市 ドウライモー副市長
YCDC アウンサンウィン水・衛生局局長
YCDC テンミン水・衛生局次長など 約80名

スピーチ概要
ヤンゴン市 副市長 ドウライモー氏

現在ミャンマーの下水道環境を向上させるために、JICAと共同して、マスタープランを作成しています。この度皆さまから下水道に関する技術を提供いただくことに、ヤンゴン市を代表してお礼を申しあげます。また、今回の経験と製品をヤンゴン市のまちづくりに有効活用できるよう努めます。

YCDC 水・衛生局次長 テンミン氏
JICAや民間企業からもサポートいただき、感謝しています。YCDCの水道事業は約6割のヤンゴン市民に水道水を供給しています。JICAの協力をいただきながら、2025年には8割、2040年にはすべてのヤンゴン市民へ安全な水道水を供給することをめざしています。
水道水の供給が増加してきたことに伴い、下水の処理も重要になっており、今回のプロジェクトで培った知見を生かし、今後も発展させていきたいと考えています。

堀場アドバンスドテクノ 執行役員 金谷幸一郎
我々HORIBAグループは、日本で初めてpHメーターを開発し、創業以来70年間、水・環境の計測を通じて環境分野に貢献してきました。本プロジェクトにおいても、分析・計測機器メーカーとしての知見を生かし、関係者の皆さまと協力し、下水処理場維持管理能力の向上に引き続き取り組んでいきたいと考えています。
 

寄贈製品の概要
以下の製品を寄贈します。

UV計 OPSA-150

1台

光学式溶存酸素計 HD-200FL

1台

工業用MLSS変換器 HU-200SS

1台

マルチ水質チェッカ U-50シリーズ

2台

卓上型 pH・水質分析計 LAQUA

2台

ポータブル型 pH・水質計 LAQUA act

2台


写真左から、堀場アドバンスドテクノ 執行役員 金谷幸一郎、YCDC 水・衛生局次長 テンミン氏

ミャンマーにおけるその他の活動について

2014年~
ミャンマーからインターンシップの受け入れを開始(現在まで累計27名)
2015年~2017年
ワンディン市で、環境省が推進する水環境改善事業を日立造船株式会社と共同実施