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大気監視用二酸化炭素濃度測定装置「APCA-370」を開発

2019年2月21日


第3回次世代火力発電EXPOに初出展 3月1日より発売

当社は、大気モニタリングステーション※1などで使用する大気監視用二酸化炭素濃度測定装置「APCA-370」(以下、APCA-370)を3月1日より発売します。
現在、大気モニタリングステーションでは、大気環境規制とされている、NOX、SO2、O3、HC、PM10/2.5に加え、新たにCO2を計測できる装置をAP‐370シリーズに追加しました。
近年、パリ協定で決められた温室効果ガスの削減に向け、大気中のCO2の管理が注目されており、特に欧州で計測ニーズが増えています。温室効果ガスのモニタリング強化や、室内環境でのCO2濃度監視、CO2の回収・貯蔵工程における漏えい検知などのニーズにも応えるため、当社独自の計測技術「クロスフローモデュレーション方式(非分散形赤外線分析法)※2」を活用し、「自己再生型CO2吸着機能※3」を採用したことで、長期的に安定した高精度計測が実現しました。当社は、これからも計測・分析技術で環境保全体制の構築に貢献していきます。

本製品は、2月27日から3月1日まで開催の第3回次世代火力発電EXPO(東京ビッグサイト)に初出品します。

 

大気監視用ニ酸化炭素濃度測定装置「APCA-370」

 

「APCA-370」の特徴

当社は、自己再生型CO2吸着機能を有したゼロガス供給ユニットを内蔵することで、外部からオペレーションガスを使うことなく、従来保有していたクロスフローモデュレーション方式非分散形赤外線分析法によるCO2計測を可能とし、長期にわたって安定した高精度計測を実現しました。

 

開発の背景

パリ協定で定められた温室効果ガスの削減に向けて、大気中のCO2濃度の監視が注目されており、特に欧州ではニーズが年々高まっています。CO2の地球規模における循環解明においては、人為排出が少ない地域でバックグランドCO2の観測が実施されており、日本では気象庁が、綾里村(岩手県)、南鳥島(東京都小笠原村)、与那国島(沖縄県)で、計測しているデータが公開されています。近年では産業革命(1750年頃)以前の平均的な値とされる278ppm※4と比べ46%増加し、400ppmを超える濃度となってきています。
参照:気象庁WEBサイト

また、発電所などでは、CO2排出量をゼロに近づける切り札として、排出したCO2を回収し、有効活用する技術への取り組みが、各方面でされています。加えて、回収したCO2の漏えい検知の対応も必要とされています。このような市場の背景、ニーズから当社はCO2を計測する装置として「APCA-370」の開発に至りました。

 

主な仕様

名称

大気監視用二酸化炭素濃度測定装置「APCA-370」

寸法/質量(分析計部)

430(W)×550(D)×221(H) mm / 約20kg

測定成分

CO2

用語解説

※1大気モニタリングステーション:
風向風速を含む気象データや大気中の二酸化硫黄、粒子状物質、窒素酸化物、一酸化炭素、オゾンなどの濃度を1年間通じて連続で計測できる自動測定機を設置した施設。 

大気モニタリングステーション

※2クロスフローモデュレーション方式:
サンプルガスとゼロガスを交互に同じセルで計測する方式。別セルで測定するような差異が生じにくい。
 
※3自己再生型CO2吸着機能:
雰囲気大気中のCO2を吸着させて精製する機能であり、ゼロガス供給ユニットには、2つの精製筒を有しています。1つの精製筒が使用状態にあるときに、他方の精製筒が再生され、これをある一定時間の周期で使用と再生を切換えることにより、連続的な精製を可能にしています。

※4ppm:
大気中の分子100万個中にある対象物質の個数を表す単位