血球計数CRP測定装置をフルモデルチェンジ

|   ニュースリリース

世界唯一/血球計数CRP測定装置のフルモデルチェンジ
測定時間を従来機種より30秒短縮
CRP試薬を小型ボトル一体化、使いやすく

当社は、白血球などの血球成分を測定する血球計数と、炎症の指標となるCRP(C反応性たんぱく)濃度の2つの測定を一体化させた自動血球計数CRP測定装置の新型フルモデルチェンジタイプの「Microsemi LC-667CRP」を10月9日からの日本臨床検査自動化学会に出品し、11月5日に発売開始の予定です。従来比30秒短縮となる血球計数18項目とCRP濃度を4分間で測定し、開業医市場での炎症診断の院内即時検査に役立ちます。臨床検査結果に基づいた迅速な診療を助け、地域密着型医療のサービス充実をサポートできるものと期待されます。血球計数とCRP濃度を同時に測定する世界唯一の技術に加えて、操作性の向上、情報ネットワーク化への対応を果たし自動血球計数装置「Microsemi LC-660」の上位機種に当該機種をラインアップしました。

 

血球計数18項目とCRP濃度を同時に測定について

本製品は、白血球3分類を含む血球計数(演算項目を含めた18項目)と、 CRP濃度を1台で同時測定します。血液は、赤血球、血小板、白血球の血球成分と、CRP(C反応性タンパク)などの成分が含まれる血清で構成されています。白血球はウイルス感染と細菌感染で構成比率が変化するため各成分の構成比率を調べれば、感染の種類の指標になります。血球計数とCRP濃度測定の2つを同時に検査することにより、疾患状態の判断や病原体を推定する手助けにつながる重要なデータが得られます。

本製品は、固有の技術により前処理をせずに全血で血球計数とCRP濃度測定を行うことができ、測定はわずか4分で行うことができます。患者にとっても、受診したその場で測定結果に基づく的確な診断を受けられ、検査結果を知るために、改めて通院する必要がなくなります。本製品は、耳朶血や指頭血などの微量検体も測定できることから、特に小児や高齢者に対して負担を少なく臨床検査結果を提供できます。

 

フルモデルチェンジ、使いやすく見やすく

まず、従来とCRP試薬の管理とデザインを一新させました。製品内部で継続的にCRP試薬を冷蔵保存できる構造に設計し、これまで一日の終わりにCRP試薬を装置から取り出して冷蔵保存していた手間を取り除きました。また、開業医の検体検査頻度を想定して、50検査分の3種類のCRP試薬を一体型ボトルにまとめ、使用期限が切れて無駄になる試薬が生じないように開発しました。また、装置本体では操作画面にタッチスクリーンを採用しているので、画面を見ながら容易に操作を進められます。データ管理システムやLANケーブル端子の導入により、医療の情報ネットワーク化に対応した通信機能を備え、万が一のトラブルや問い合わせに対しても当社から迅速なサポートが可能です。

 

主な特長

  1. 血液検体一つで、血球計数とCRP濃度を同時測定。しかも業界最速(*)の4分世界唯一の技術。遠心分離など前処理が不要で、全血で簡単に検査が可能です。また、検体セットから結果表示までの測定時間は業界最速の4分です。迅速な臨床検査結果を診断中に即活用できます。患者さんも診察の日にその場で診断結果を知ることができます。
    (* 全血状態で血球計数、CRPを同時測定の場合で且、検体の前処理時間を含まない)
  2. CRP試薬のボトル一体化による簡単交換、かつ装置内で常時保冷管理。
    今までのように、装置使用後に試薬を冷蔵庫に納めたり使用前に装置にセットする煩雑さがなくなりました。このような測定以外の面倒な作業から解放され検査に注力いただけます。
  3. その他には、業界で最少の微量採血量(18 µl)なので幼児にも負担がないや、ATMのように表示画面で操作するタッチスクリーンなど、既販売の自動血球計数装置LC-660の性能・機能を引き継いでいます。

 

標準価格

577万5000円(税込)

 

主な仕様

測定項目

19項目(白血球3分類を含む血算18項目+CRP濃度)

測定時間

240秒(注記:血算のみの場合は65秒)

外形寸法

262(W)×430(H)×450(D)mm  約19Kg