培養・発酵プロセスでの菌体を連続監視する「菌体濃度モニタ」の国内販売を開始

2007年6月 4日


菌体濃度モニタ

水質計測機器を開発、製造、販売する(株)堀場アドバンスドテクノ(本社:京都市、社長:峰野幸弘)は、Finesse Solutions社(米国、カリフォルニア州)の製品である菌体濃度モニタの取り扱いを開始、製薬向けバイオプロセスの機器市場に参入いたします。

菌体濃度モニタは動物細胞培養、昆虫細胞培養、酵母発酵、微生物発酵などでのプロセス開発、および生産プロセスで使用され、これらの工程で連続的に菌体の濃度を測定します。
高濃度域までの測定に対応するため、プローブの光源に近赤外レーザを採用し、光学系部品には汚れに強く洗浄性に優れた独特の構造を採用しました。取付はバイオプロセスで使用されることの多いpHセンサやDOセンサと同じ直径ですので、特別な準備をすることなく本プローブを挿入して使用することができます。

また本製品は、米国において既に大手製薬会社や研究期間のプロセス開発部門への販売実績を持ち、日本では堀場アドバンスドテクノが6月25日より販売を開始します。

堀場アドバンスドテクノは医薬、食品分野向けにサニタリー仕様の導電率計、圧力計、温度計および製薬用水向けTOC計(全有機炭素計)を販売しており、今後需要が見込まれるバイオ関連分野向けに新製品を追加、医薬向けバイオプロセス機器市場に本格参入します。研究室や実験室などのプロセス開発、あるいは生産プロセスでのモニタ用として、初年度年間5000万円、次年度1億円の売上を計画しています。

●主な特長

  • 安定した光源で、信頼できる測定を保証
  • Teflon®センサヘッドで洗浄性向上
  • pH/DOセンサと同じ直径12mmのプローブ
  • オートクレーブやCIP/SIPに適応
  • Feeding制御への適応可能
  • 4行×20文字表示器を装備
  • 伝送出力装備(Teflon®はDuPont社の商標です)

●主な仕様

  • 測定範囲:0~4AU
  • 測定波長:850nm
  • 光源:面発光レーザ(VCSEL)
  • セル長:5mm/10mm
  • 挿入長:120mm/225mm/325mm

<ご参考>
●Finesse Solutions, LLC

本社:米国カリフォルニア州、サンタクララ
バイオプロセス関係のベンチャー企業。バイオプロセス用のpH電極、DO電極、菌体濃度モニタおよび、バイオプロセス用の制御システムの開発、製造を行う
従業員:35名

●用語説明

  • SIP ( Sterilization-in-Place )
    定置蒸気滅菌。 設備内に高温高圧の蒸気を導入し設備を滅菌するプロセスのこと。通常、温度121℃、圧力約0.12MPa程度の蒸気で10~30分程度の時間をかけて滅菌する。
  • オートクレーブ
    内部を高圧力にすることが可能な耐圧性容器の中に、滅菌したい製品を入れて滅菌する方法。通常、小型のリアクタ(発酵槽、培養槽のこと)をこの中に入れて滅菌を行う。
  • CIP ( Cleaning-in-Place )
    定置洗浄。 洗浄機能を組み込ませた設備構成に、苛性ソーダなどの洗剤溶液を導入し、設備を洗浄する方法のこと。機器や部品を分解する必要がなく、パイプラインやタンク等の洗浄設備の構造が複雑でないものに利用される。
  • バイオプロセス
    微生物、動植物等の活動を利用した物質変換プロセスのこと。通常、上流工程(種菌培養、生産培養)と下流工程(精製、分離)に大別される。(※本発売の菌体濃度モニタは主として上流工程の培養、発酵工程で使用されます)

●掲載紙
京都新聞 (2007.6.2付け 13面)
日経産業新聞 (2007.6.4付け 11面)
日刊工業新聞 (2007.6.5付け 6面)


ニュース分類: 会社情報, 医薬品・食品・化粧品(サニタリー・バイオ)

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