グループ国内量産主力工場の建設、今月着手 堀場エステックの阿蘇工場を3倍に増設 アジア圏のコア生産拠点に

2005年4月 5日


堀場エステックが主力のマスフローコントローラを生産している阿蘇工場(熊本県阿蘇郡)を、現在の3倍の規模に増強します。さらに、新工場をHORIBAグループの国内量産品主力工場に位置付けを格上げし、半導体分野に加えて医用や理化学分野製品の生産を移管・増産します。
生産増強のための設備投資を含む、総投資額は約15億円で、延べ床面積を現状の約3倍に増設し、グループ拡大に向けた生産体制を増強します。新工場は今月下旬に工事着手(起工式は4月13日予定)し、今年10月17日の堀場製作所創業60周年記念日に竣工、2006年1月から全館本格稼動の計画です。アジア圏におけるコア生産拠点の一角として、中国・韓国のグループ工場と連携しながら、各工場の強みを生かした生産体制構築を目指します。


<生産増強への背景>
阿蘇工場は、弊社の主力製品マスフローコントローラ(半導体製造装置用の流体制御機器:以下MFC)の量産工場で1988年9月に稼動。以来、MFCの短納期化・迅速対応に貢献し、世界トップシェアに結びつく事業拡大に寄与してきました。創立30周年にあたる昨年2004年1月には、HORIBAグループのコア生産拠点に拡大する狙いから、それまで賃借していた工場用地を取得しています。
弊社の量産工場から、グループの国内量産主力工場へと格上げする形で、このたび同工場増強の設備投資に着手します。


<新工場の概要>
新工場は、従来の延べ床面積2470m2を約3倍の7340m2に増強します。生産品目は、従来の量産タイプの気体MFCに加えて、弊社の本社工場(京都)で扱っている液体MFCおよび2003年に米国企業と技術・販売提携した真空計など新製品の生産を移管します。さらにMFCで培ってきた“量産技術”を横展開し、堀場製作所の医用分野主力製品の血球計数装置の試薬生産や、理化学分野の小型量産品を現在の同社の本社工場(京都)から移管します。また、半導体市場向け商品であるMFCは、クリーンルームの環境下で生産しています。この設備環境を生かして半導体分野向けの大型検査装置の生産も、将来的に同社の本社工場から移管する計画です。


<今後の展開>
アジア圏のHORIBAグループ生産拠点は、中国(上海)・韓国(プチョン)の海外2拠点と、堀場製作所と弊社の各本社工場(京都)、今回能力増強する阿蘇工場の国内3拠点があります。阿蘇工場は熊本空港に隣接し、東アジアへの地の利を生かした対応ができ、グループの国内量産品の主力工場として、アジア圏のコア生産拠点の一角を担います。
今後は、各工場で得意とする市場分野・商品サイズですみわけを行う一方、これらを有機的につなげた、フレキシブルでありながら連携を持った生産体制構築を目指します。



参考資料

  • 堀場エステック阿蘇工場 概要
    住所:熊本県阿蘇郡西原村大字鳥子字講米畑358−11 鳥子工業団地
    TEL(096)279−2921 FAX(096)279−3364
    (アクセス:熊本空港より車で10分)
    敷地面積:30,554m2
    建屋面積:2,180m2(増強後6,390m2
    延べ床面積:2,470m2(増強後7,340m2
    工場長:宇野 敏彦
    (堀場製作所常務執行役員生産センター長 兼 堀場エステック執行役員生産本部担当)
    従業員数:55名
  • 工場の新旧比較
    <現在>
    既存棟:建屋面積2,180m2、延べ床面積2,470m2
    主な生産製品:マスフローコントローラ
    <増強後>
    増築棟:建屋面積4,210m2、延べ床面積4,870m2
    主な生産製品:マスフローコントローラ
    真空計、医用試薬、理化学小型製品、半導体検査装置