阿蘇工場をグループ最大生産拠点に、8月着工

2011年5月27日


血液検査装置の生産ラインを京都から移管
多品種量産型のデュアル生産体制の確立へ、来年5月に竣工

当社は半導体分野の子会社 堀場エステックの阿蘇工場(熊本県阿蘇郡)の敷地内に新たな工場を建設します。堀場エステックは、半導体製造装置用のガス・液体制御機器(マスフローコントローラ)のメーカーで、同工場では主力製品の量産品の一部当社製品を生産しています。8月に着工し来年5月完成予定で、建設費含め総投資額は約20億円。これにより、現有棟も含めた延べ床面積は2倍となり、HORIBAグループ最大規模の工場が来春、熊本県に誕生することになります。
また、増床に合わせて、当社の医用分野主力製品;血液検査装置の生産を、現在の京都本社から移管、当製品の消耗品;検査試薬の生産能力も2.5倍に増強します。
京都に集中する主力製品の生産を、堀場エステックの阿蘇工場でバックアップすることで、非常時の物理的なリスク分散にも対応できる体制をとります。半導体事業で培った高品質で市場変動に即応する生産技術に、新たに血液を測る精密機器の生産技術を併せ持つことで、京都の"最先端のつくる技術"を他の工場にも拡大し、どこででも高い信頼性と安定性を提供する生産体制を目指します。

阿蘇工場を拡張する背景

当社子会社 堀場エステックの阿蘇工場は熊本空港の東5Kmと好アクセスにあり、主力製品マスフローコントローラ(半導体製造装置用の流体制御機器:以下MFC)の、同社本社がある京都以外で初めての工場として1988年9月に稼動。以来、量産タイプMFCの短納期化・迅速供給に貢献し、40%以上と世界トップシェアへ結びつく事業拡大に寄与してきました。また、さらに生産能力を上げるため2005年には延べ床面積を3倍に増床し、現在では全出荷量の過半数を担う主力工場の位置づけです。また、当社の医用分野製品の消耗品(検査試薬)や小型製品(pHメーターや温度計)の生産も行うなど、HORIBAグループのコア生産拠点のひとつとの位置づけへ成長すべく高品質な製品供給を推進してきました。

新工場の概要

延べ床面積7554平方メートルの現有工場の隣接地に、同7780平方メートルの地上2階建ての新工場(新棟)を増設します。
今回の工場拡張を機に、京都と阿蘇の2ヶ所の工場で、さらなる生産技術の共有化を図り、また、非常時の物理的なリスク分散も想定しています。具体的には、現在 当社の本社工場で生産している小型血液検査機器の生産ラインを京都から阿蘇の新工場に完全移管(新設)します。また、この製品の消耗品である検査試薬を、当社本社と共に現在、阿蘇工場でも生産していますが、検査試薬の新工場に設備を移管しさらに設備増設することで、その生産能力を全体で2.5倍に増強します。加えて、プリント基板の生産品目を現在の2倍に広げ、基幹部品のマザー工場の役割も担います。
なお、現有棟では、新工場へ一部移管したことにより発生した空スペースを活用し、クリーンルームを1.7倍に拡張。半導体市場向け製品の気体用・液体用MFCおよび薬液濃度モニターなど、引き続き市場変動に即応する生産体制の強化をはかります。今回の増設により、HORIBAグループにおいて最大規模となる工場が来春、九州・熊本県に完成し、多品種量産型の主力工場として本格稼動します。

新工場の比較

新棟

現有棟

建屋面積

4050平方メートル

6390平方メートル

延べ床面積

7780平方メートル

7554平方メートル

主な生産製品

小型血液検査装置/血糖値測定器用チップフィルタ/血液検査試薬/プリント基板

マスフローコントローラ/液体材料気化装置薬液濃度モニター/半導体向け大型検査装置/pH計/放射温度計

ご参考

  • 堀場エステック阿蘇工場 概要
    住所:熊本県阿蘇郡西原村大字烏子字講米畑358-11烏子工業団地
    敷地面積:3万554平方メートル
    建屋面積: 6390平方メートル(増強後 1万440平方メートル)
    延べ床面積: 7554平方メートル(増強後 1万5334平方メートル)
    工場長:宮地 博記(堀場エステック 生産本部 阿蘇工場長)
    従業員:100名(増強後 110名)
  • 検査試薬
    血液を希釈する溶液や装置測定部を洗浄する溶液で、血液中の赤血球/白血球/血小板の数や種類を測定する際に使用され、コピー機であれトナーといった消耗品に例えられる。医用事業の売上の約6割を占める収益の柱。
  • pHメーター
    アルカリ性・酸性を測る水質分析計。堀場製作所は、1950年に日本初のガラス電極式pHメーターを開発して以来、常に時代の先端を行く製品を開発し、同市場で国内トップシェア。