医薬製造用水向け オンライン形TOC計 <HT-110>

概要

医薬製造用水などのTOC(全有機炭素)を高精度に連続測定
HT-110 は、測定方式にUV酸化導電率方式を採用した医薬製造用水向けのTOC 計(全有機炭素計)です。
USP(米国薬局方)規格に準拠し、注射用水などの低濃度域を高精度に連続測定できる特長があります。
医薬品製造の GMP( 製造管理及び品質管理に関する基準 ) による品質管理を実施する上で、製造用水のTOC濃度測定(TOC 濃度 0.5mg / L 以下)が義務付けられています。


特長

  • UV酸化導電率方式の採用
    測定原理には、試薬やキャリアガス(パージガス)が不要な UV 酸化導電率方式を採用し、注射用水( WFI )など低濃度域を高精度 に測定できる特長と同時にランニングコストの低減が図れます。
  • 気泡混入による指示不良を解消
    機器内部の脱泡槽が、気泡混入による指示不良を抑えます。
  • 外部制御機能
    接点入力端子を装備することで、外部コントロールによるON/OFF 制御が可能となりました。SIP 洗浄時の誤報や純水装置の夜間 停止など状況に合わせて有用です。
  • メンテナンス周期1年間
    UV ランプの寿命を大幅に延ばしたことで、メンテナンスは年1回 の校正のみとなり、1 年間ノーメンテナンスが可能となりました。
  • USP(米国薬局方)規格に準拠
    校正物質にはスクロース、ベンゾキノンによるシステム適合性確 認など、USP 規格(米国薬局方)に準拠しています。
  • 自在な設置方法
    設置方法は、ポールスタンド、壁掛け設置、卓上設置などに対応 し、設置場所を選ばず、現場に合わせた自在な設置が可能です。
  • 防滴構造(IP43対応)

製造会社: HORIBA Advanced Techno

仕様

形式

HT-110

測定方式

連続UV酸化導電率方式

測定範囲

0~1000ppb
(測定レンジ:0~100/500/1000ppb)

表示分解能

0.1ppb(0~100ppb/500ppb)
1ppb (0~1000ppb)

繰り返し性

フルスケールの±2%以内

伝送出力

出力点数:1点

  • DC4~20mA/DC0~1V(オプション) 入出力絶縁形

出力点数:2点

 

  • 警報接点出力(RLY1)
    接点形態:リレー接点、SPDT(1c)
    接点容量:AC125V 3A、DC24V 3A(抵抗負荷)
    接点機能:上、下限動作(ON/OFF制御)
    出力対象:TOC濃度、温度、導電率、ホールド、エラーより選択
    (出力対象としてホールド、エラーの場合、動作が反転します)
  • 警報接点出力(RLY2)
    接点形態:リレー接点、SPST(1a)
    接点容量:AC125V 3A、DC24V 3A(抵抗負荷)
    接点機能:上、下限動作(ON/OFF制御)
    出力対象:TOC濃度

接点入力

警報接点入力:1点
 無電圧0接点信号入力(オープンコレクタ可)

試料水条件

導電率:10μS/cm以下(0~100ppbレンジの時は2μS/cm以下)
温度:5~99℃
圧力:0.03MPa~0.50MPa
流量:20~200mL/min

壁掛設置卓上設置
ポール・アングル設置

環境条件

温度:5~40℃、相対湿度:85%以下

表示機能

バックライト付き液晶、表示内容(TOC濃度、導電率、水温、警報)

構造

屋内設置型、防滴構造(保護等級 IP43、汚染度2)

電源

AC100~240V ±10% 50/60Hz 80VA(max.)

質量

13kg

適合規格

CEマーキング、FCC Part15CEマーキング、FCC Part15

関連情報

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