オゾン(O3)濃度測定装置 APOA-370

概要

O3濃度測定装置APOA-370は、JIS B 7957「大気中のオゾンおよびオキシダントの自動計測器」に規定された紫外線吸収方式(NDUV)に基づく測定装置です。流路変調(クロスモデュレーション)方式の採用により長期安定性を実現、同一の測定セルと検出器で計測するため信頼性のある測定値を得ることが可能です。また、試料ガスを独自の加熱形オゾン分解器により精製し比較ガスとして使用しているため、干渉影響が少なく急激な水分濃度の変化にも影響を受けない測定が可能です。

用途

  • 大気汚染監視
  • 食品工場などのオゾン管理
  • プリンタなどでの発生オゾン量確認
  • 文化財の保存環境

特長

  • 高感度・高安定性を実現
    クロスモデュレーション方式紫外線吸収方式と比較演算方式の組合わせを採用しているため、ゼロ・スパンドリフトフリーが可能となり、高感度・高安定性を実現しました。
  • 独自の加熱形オゾン分解器を採用
    比較ガス精製器として独自の加熱形オゾン分解器を採用しているため、干渉影響が少なく、急激な水分濃度の変化にも影響を受けません。
  • データ回収が可能
    コンパクトフラッシュ®カードに直接データを読み込み、データ回収が可能です(オプション)。
  • リモート操作が可能
    データインターフェースの充実、リモート操作が可能です(LAN接続端子、RS-232C)(オプション)。

※コンパクトフラッシュはサンディスク株式会社の登録商標です。

関連アプリケーション


製造会社: HORIBA

仕様

項目

仕様

測定成分

大気中のオゾン(O3

測定レンジ

0 〜0.1/0.2/0.5/1.0 ppm
オプション:0 〜0.1/10 ppm の間で最大レンジ比10 倍5 レンジ以内
自動レンジ切替、外部切替可(オプション)

最小検出感度

0.2 ppm レンジ以下:0.5 ppb(2 σ)   0.2 ppm レンジ超:フルスケールの0.5%(2 σ)

繰返し性

フルスケールの±1.0%

直線性(指示誤差)

フルスケールの±1.0%(標準レンジ)

ゼロドリフト

0.2 ppm レンジ以下:±2.0 ppb/日 ±4.0 ppb/週
0.2 ppm レンジ超:フルスケールの±1.0%/日 フルスケールの±2.0%/週

スパンドリフト

フルスケールの±2.0%/日 フルスケールの±4.0%/週

周囲温度変化に対する安定性

周囲温度範囲内5℃変化でドリフトを満足する

応答時間

装置入口より90%応答 120秒以下

干渉影響

水分(25℃ 80%)にて
  0.2 ppm レンジ以下:±2.5 ppb
  0.2 ppm レンジ超:フルスケールの±1.0%
トルエン1 ppm にて
  0.2 ppm レンジ以下:±2.5 ppb
  0.2 ppm レンジ超:フルスケールの±1.0%

試料ガス採取流量

約0.7 L/min

補助ガス

なし

表示

タッチパネル式LCD(バックライト付、有効桁数4 桁)、測定値、レンジ、アラームなど

アラーム

校正エラー、バッテリーエラー、オゾン分解器温度エラー、光量エラー、電源断など

入出力

0 〜 1 V(瞬時値および1 時間平均値(積算値)または平均値の2 系統)
接点入出力(レンジ、外部リセット、テレメータ故障、アラームなど)
RS-232C(オプション)

周囲温度・湿度

0 〜 40℃ 相対湿度 85%以下

外形寸法

430 (W) × 550 (D) × 221 (H) mm

質量

約15 kg

注記:上記仕様は環境大気常時監視マニュアルおよび JIS に準拠しています。

外形寸法図・他(単位:mm)

APOA-370 外形寸法図 (mm)

価格は仕様により異なりますので、別途お見積もりいたします。「見積・資料・お問い合わせ」よりお申し込みください。

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