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糖尿病分野製品を三共から生産受託

2000年5月 8日


当社は、三共株式会社(本社 東京都、社長 河村喜典氏)から、小型の血糖測定器「アントセンスII」の機器本体及び消耗品一切の生産を受託する契約をこのほど締結。10月から生産をして市場に提供します。

本製品は、これまで製造元であったダイキン工業株式会社(本社 大阪、社長 井上礼之氏)から三共株式会社に事業譲渡されたのを機に、その生産を、従来から免疫測定装置の開発などで協力関係にあった当社が受託したものです。

本年10月1日から、製造元:株式会社堀場製作所、総発売元:三共株式会社として発売する予定です。


本製品の特徴は、電極式血糖測定器としては最小のサイズです(自己血糖測定器は除く)。操作が簡便で、採血後直ちに正確な血糖値診断が可能であることが評価されており、診療現場、CCU、ICU(ともに集中治療室をさす)で現在、約5000台が使用されています。高齢化社会を背景に、生活習慣病患者がますます増加する中で、引きつづき市場の拡大を見込んでいます。

当社は、創業の礎となったガラス電極式pHメーターでは国内トップシェアと、電極に関する技術・経験共に豊富で、今回生産受託した製品についても、引き続き高い品質を確保して提供できます。一方、当社の医用機器分野事業は、血液学検査装置(血球カウンター)を柱として、免疫学検査項目を付加した製品など、検体検査市場が要求する疾患別検査機器、POC(=Point of care)検査機器を次々と投入し、急速に本分野への参入、シェア拡大をはかっています。

今回手掛けることになった製品は、当社の持つ技術シーズを活用して、疾患別特に、生活習慣病の中でもニーズの高い糖尿病計測分野へ参入する足掛かりとなるものです。また、三共株式会社との次期モデルの共同開発も計画しており、糖尿病検査関連製品の品揃えの拡充をはかっていきます。




参考資料

  • 血糖測定器「アントセンスII」について

    • ぶどう糖酸化酵素(GOD)固定膜を使用した酵素電極式血糖計。
      全血を血清分離膜カートリッジの点着部に点着しスタートスイッチを押すだけで、1分以内に測定値を表示する。
    • 標準価格:18万2千円
    • 主な仕様 外形寸法:195(W)×115(D)×55(H)mm 質量:600g