上水処理プロセスの水質検査用の色度計を発売

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水質計H-1シリーズで全16機種ラインアップ

当社とグループ会社の堀場アドバンスドテクノは、工業用水質計「H-1シリーズ」で、上水処理プロセスで水の色の度合いを測定する色度計「HU-200CL」を7月1日に発売。当該製品は回転式ワイパー洗浄方式によりセンサー部の汚れを取り除き、6ヵ月間洗浄保守作業せず(*1)に安定した測定が可能。2010年上市のH-1シリーズの製品群の拡充を続け、このたび上水処理向けに8項目16機種の水質計をフルラインアップ。本発売を機に、当社主力市場の工場排水や工業プロセスに加えて上水市場でも水質計測事業を本格化させます。

 

色度計ラインアップを機に、上水市場で事業本格化

当該製品は厚生労働省が定める水道法・上水試験法による規定に基づき、水道水の浄化プロセスの水質監視で使用されます。また、当該製品を工業用水質計「H-1シリーズ」に加えることで、上水市場向けの水質計をフルラインアップします。同シリーズは当社が創立35周年を迎えた2010年に、堀場製作所との統一ブランド“Process&Environmental=環境測定機器(*2)”の第一弾となる製品として販売を開始しました。このたび、上水市場向け水質計のフルラインアップし、事業を本格化します。

 

色度計「HU-200CL」の主な特長

  1. 自動洗浄機能搭載でメンテナンス作業を低減
    独自の回転式ワイパー洗浄方式で測定部の汚れの付着を低減。
  2. 2色LED光源を採用し安定した測定を実現
    気泡影響や結露影響を受けない独自の測定セル構造。また、上水試験方法の色度測定に対応する2波長の長寿命LED光源を採用し光源の定期交換が不要。光源光量の変動を自動的に補償し、測定値のドリフトを極限まで抑制。

 

主な仕様

外形寸法180(W)×155(D)×115(H) mm (変換器)  
測定項目(測定範囲)色度(0-100度)、濁度(0-50度)
最小分解能0-10:0.01度/10-100度:0.1度
希望販売価格300万円〜 (本体+センサー/税込み)

 

用語解説

水質計の主な管理指標
①色度:類黄色~黄褐色の度合いを示す数値
②濁度:溶液の濁りの度合いを示す数値
③pH:溶液の水素イオン濃度指数で溶液の酸性・アルカリ性の度合いを示す数値
④電気伝導率:溶液の導電性を示す量で電気抵抗率の逆数
⑤遊離残留塩素:溶液内の遊離塩素濃度を表す数値
⑥有機物質:溶液に含まれる水中の有機物量を紫外線吸収の度合いを示す値
⑦温度:溶液の温度

(*1)自動洗浄ワイパーの効果
上水処理プロセスにおいて、ろ過後の環境下で6ヵ月間、安定測定が実現。(2015年6月7日 自社調べ)

(*2) 環境測定機器
公害問題が注目され始めた60年代から水質測定や工場排気ガスの測定装置などの自然環境をはじめ、生産性向上を目的とした産業プロセスにも展開。現在、新興国の環境測定市場へ展開する。

 

関連情報

会社案内:堀場アドバンスドテクノ

製品詳細: 色度計「HU-200CL」

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