特集論文:船舶排ガス浄化用水質モニタ EG-100

富岡 紀一郎*, 羽島 雄大* | |   52

*株式会社 堀場アドバンスドテクノ
環境規制は年々厳しくなってきており,もはや船の排ガスも例外ではない。ただし船特有の条件のため,自動車と比較して大きく規制が遅れていた。IMO(International Maritime Organization)が,グローバルなNOx,SOx規制の施行を決定。SOx規制として,2020年以降は,硫黄排出量が燃料重油中の0.5%以下とする環境対策を実施することを決定した。低硫黄燃料等を使用することにより対応することができるが,現在使用されている燃料(高硫黄燃料)を使用する際は排ガスを浄化する装置(スクラバ)を搭載することにより同等の対応が可能である。このスクラバの排水も規制対象であり,処理後船外に排出される。この処理水の水質をモニタリングする装置を開発し,販売を開始した。製品の特長とビジネス形態について紹介する。