動的光散乱式粒径分布測定装置 LB-550

概要

手軽で幅広い実用性を実現。
医療、科学、環境、エネルギー、機械、生物…幅広い分野への対応が期待されているナノ技術。その技術開発には欠かせないナノ粒子径測定装置が動的光散乱式粒径分布測定装置LB-550です。
HORIBAが長年培った粒子径計測技術と経験で、1nmという分子・原子レベルの超微小領域から6000nmまでのワイドレンジ測定を実現しました。さらには数ppmから数十%に広がる幅広いあらゆるサンプル濃度に対して、試料そのままの状態に近い分散状態での粒子径分布が簡単に、短時間・高精度に計測できます。また粘度計内蔵タイプをご用意し、粘度値も自動で測定し入力します。煩雑な前処理や電子顕微鏡での確認など評価が困難とされたナノサイズコントロールに変革をもたらします。

特長

  • 簡単に使える
    サンプルセットで、すぐ測定。1秒ごとに結果を表示。

    LB-550は、その測定手順のシンプルさも大きな特徴のひとつ。
    サンプルセルをセットすれば、すぐに測定を開始でき、しかも測定結果は1秒ごとのリアルタイム表示が可能です。
    ステップ
  • 短時間測定
    リアルタイムモニタにて1秒毎の粒径分布がサンプリング後、瞬時に把握できます。
  • 多彩なアクセサリー
    内蔵粘度計の接続により、試料の粘度測定と粒子径評価が一度に行なえます。
  • 簡便なサンプリング方式
    ガラスセル/ディスポサブルセルのサンプリング方式による簡便性とコンタミネーション防止、超微量粒子の測定も可能です。キュベット以外にバイアル瓶などのダイレクト使用も考慮した設計が、より操作性の簡便さと幅広いアプリケーションへの対応に貢献しています。
  • 高精度な試料の温度自動コントロール
    サンプルにとって最適な温度管理をソフトウェアから自動制御できるので、精度の高い測定が再現性よく行えます。

応用分野・用途

希薄試料から高濃度サンプルまで幅広く対応
HORIBA独自の光学系を採用することで、幅広い濃度に対応できる実用性を獲得。応用分野・用途が大きく広がりました。

バイオテクノロジー

DNAサイズ対応の精密なサイズコントロール技術開発に。
超微細加工により指先ほどのチップ上にDNA解析回路を組み込んだナノバイオチップテクノロジーは、ヒトの遺伝情報を全て含むゲノムでさえ瞬時に解析する超高性能ゲノム解析技術です。
チップを作成するには、遺伝子の種類や大きさによって、どの程度のナノスチラクチャーを作成すべきかというデザインコンセプトが非常に重要です。ここでもDNAサイズに対応する精密なナノサイズコントロール技術が成果を左右します。

高分子材料

ナノデバイスへの応用可能な高分子化合物の開発に。
高分子化合物(ポリマー)はナノオーダの分子から成り、簡単に様々な形に変形し、幅広い条件や環境に適応できる材料なので、ナノデバイスへの応用に期待が寄せられています。
レジスト、液晶デバイス、生医学材料など様々な分子レベルでの機能を発現する研究・応用化に粒子径評価は欠かせません。

無機材料

コロイダルシリカの原液状態から希釈濃度までをモニタリング。
コロイダルシリカの防滑性、研磨性、接着性などの優れた特性は、多方面へ応用されています。研磨剤としての活用はCMPスラリーが注目度が高く、その他各種コーティング用充填剤、合成ガラスの原料、セラミック塗料や接着剤への添加剤等として機能性を高めています。LB-550は数十nm高濃度コロイダルシリカ分散体の原液状態から希釈状態までの幅広い粒子径をモニタリング可能です。

医薬

薬物の新しい活用方法、ドラッグターゲティングの開発に。
薬物を病変した部分にだけ選択的に運搬してそこで働かせることで、有害な副作用を減らすとともに、治療効果を飛躍的に上げる研究がドラッグターゲティングです。ドラッグキャリアシステムが小さすぎると腎臓の濾過をすり抜けて尿となって排出されてしまい、逆に大き過ぎると異物として認識され、排除されてしまいます。血液を介した効率の良いターゲティングには4〜400nm程度に管理しなければなりません。
ここでもナノサイズの粒子径管理が大きなキーとなっています。

化粧品

リポソームやナノカプセルなど、角質層の下まで浸透する仕組みの開発に。
美白効果や皮膚の老化防止用のスキンケア化粧品に調合するリポソームや、ナノカプセルに有効成分を閉じ込めて角質層の下に浸透し成分を放出する仕組みなどが研究されています。
また微細加工技術を用いて顔料に超微小の凹凸をつけて目的の色合いを醸し出す工夫などが応用されています。

顔料・分散

プリンタインクなどの試料を原液のままで測定可能。
顔料やプリンターインクのように非常に高濃度の試料は今まで希釈をして評価する以外の手段がありませんでしたが、LB-550では、原液のままで測定可能。分散性や発色性、安定性の調査に、さらに品質管理用途に、LB-550の幅広い測定濃度範囲が役立ちます。

測定現場をサポート

ソフトウェアで自動化
測定の現場を確かにサポート。フレキシブルな使い方が可能です。

測定結果画面
測定結果画面

測定画面
測定画面

◎リアルタイムウィンドウ
セルセット後瞬時に粒径分布が判る
リアルタイムウィンドウはセル中の粒径分布が瞬時に判るだけではなく、僅かな経時変化も瞬時にとらえることが出来るので、分散の安定性や制御温度による変化を逃さずモニタリングすることが出来ます。


◎セル自動チェック機能
セルのクリーニング具合が不完全では安定した測定が出来ません。LB-550ではセルの透過度を数値化して管理し、常に同じサンプリング条件での測定管理が行なえるように工夫しました。


◎学習機能 ワンボタンクイック測定
最適な測定条件が決まれば、その作業手順を学習機能ウィザードにより容易に自動化させることが出来ます。作業はボタン一つのクリックで全操作が自動的に実行されます。


◎セキュリティ機能
システムアドミニストレータによるオペレータへのアクセスレベル管理が行なえるので、標準化された作業が確実且つスムーズに行なうことが出来ます。


◎手軽に、独自の報告書が作成できる印刷レイアウト機能搭載
グラフや測定結果などを画面上で自由にレイアウトでき、会社名やロゴの書き込みも行える「印刷レイアウト機能」を搭載。測定結果レポートを、手軽に美しく作成できます。

◎よく使うデータをリスト化クリックひとつで測定OK!
◎オンラインヘルプ機能で操作方法や設定条件を即座にチェック!

実用的サポート

HORIBAはつねに現場志向。使い勝手の良さを提供します。
LB-550は、HORIBAならではの現場志向の実用的な機能をいくつもサポートしています。サンプルセルの多様性やバイアル瓶のままの測定、粘度値の自動測定入力など、測定の現場でこそ求められる使い勝手の良さを実現しています。


バイアル瓶のまま測定可能。


各種、幅広いセルに対応。


粘度値も自動測定・入力

■簡便なサンプリング方式と短時間測定機能。
ガラスセル/ディスポサブルセルのサンプリング方式による簡便性とコンタミネーション防止、超微量粒子の測定も可能です。キュベット以外にバイアル瓶などのダイレクト使用も考慮した設計が、より操作性の簡便さと幅広いアプリケーションへの対応に貢献しています。
リアルタイムモニタにて1秒毎の粒径分布がサンプリング後、瞬時に把握できます。

■粘度計を内蔵可能。高精度な試料の温度自動コントロール
オプションの内蔵形粘度計の接続により、試料の粘度測定と粒子径評価が一度に行なえます。
また、サンプルにとって最適な温度管理をソフトウェアから自動制御できるので、精度の高い測定が再現性よく行えます。

■差分処理による希薄試料の測定精度向上
リファレンスを用いてバックグラウンド処理を行なうことで、より希薄試料の測定精度を向上させる機能を搭載しています。

分析プローブ概念図

1nm〜6000nm。
高濃度から希薄系に至る、幅広い測定濃度レンジ測定を実現させた、HORIBA独自の光学設計。

半導体レーザから照射された光をレンズで集光させ、焦点位置を出来るだけセルの内壁に近付けることで、高濃度試料の多重散乱の影響を抑えました。さらにはセルへの入射光角度を工夫することで、迷光や反射光を除去する効果が得られ、より希薄試料への対応力がアップしました

分析プローブ概念図

■検出には高感度光電子増倍管の搭載!光を吸収する試料などの微小な信号も高い検出感度でカバーできます。
■立ち上がりがスピーディーで衝撃や振動にも強く、光量が安定で長寿命なレーザダイオードを搭載することで再現性精度良く測定できます。

証明書の発行

トレーサビリティ証明書の発行。
トレーサビリティ証明書の発行にも対応します。
お気軽にご相談ください。
トレーサビリティ証明書の発行

オプション

動的光散乱式粒径測定装置/LB-550専用
LY-501(前処理装置) / LY-502(オートサンプラ)

高濃度の試料の前処理を自動化して測定。

連続しての検査や多数の検体のチェックを効率化することが必要な、品質管理などの生産現場。LB-550はこれからのナノレベルの製品の実用化ニーズを視野におさめ、高濃度試料などの前処理を自動化するオートサンプラをご用意。本格的な品質検査にも対応可能です。
◎10検体を連続自動測定可能。希釈・分散等の試料前処理を一挙に自動化。超音波プローブの標準装備、あらゆるタイプの分散媒にも対応できます。

LY-501(前処理装置) / LY-502(オートサンプラ)◎オートサンプラを組み合わせた連続自動測定の実現品質管理、多検体測定にスムーズなオペレーションが作業効率アップに貢献します。

◎フローセルサンプリング方式で、工場ラインへの導入に最適。生産ラインのモニタリングに。

◎粒径分布にプラスして、pHや導電率の同時測定が可能に。粒子径に影響をおよぼす可能性のある因子を逃さず検知します。

価格

¥7,455,000


製造会社: HORIBA

仕様

LB-550/動的光散乱式粒径分布測定装置

測定原理

動的光散乱理論

測定粒子径範囲

1nm〜6000nm

測定時間

約2分(測定開始から結果表示まで)

測定必要サンプル溶液量

約0.1-15mL

使用可能な分散媒

水、有機溶媒

通信

SCSI II(測定部とPC間)

測定部

光学系

光源:半導体レーザ 650nm・5mW

検出器:光電子増倍管

セル:キュベットセル、バイアル瓶(但し粘度計付属タイプはバイアル瓶のみ)

レーザ分類

クラス1

設定温度

5-70℃ 周囲環境条件・設定温度条件により冷却水が必要(本体と接続時の冷却水流量 0.4L/min程度)

使用環境

15℃-35℃(59°F-95°F)、85%RH以下(但し結露しないこと)

セルホルダ

恒温水循環装置接続可能

電源

AC100/120/230V 50/60Hz、150VA

外形寸法

340(W)×565(D)×510(H)mm(但し粘度計付属タイプのみ。突起部を除く)

質量(測定部)

標準タイプ:約26kg、粘度計付きタイプ:約36kg

粘度測定範囲

0.4〜10mPas(但し粘度計付属タイプのみ)

PC

Windows XPが動作する性能を有するIBM PC/AT互換機

OS

Windows XP

プリンター

Windows XP対応プリンタ

モニター

Windows XP対応モニタ ※1

動作方式

マウス、キーボードによる入力

データ処理・操作部

●散乱光強度および簡易粒径分布のリアルタイム表示
●メジアン径、比表面積、モード径、平均粒子径、標準偏差、変動係数、スパン値、%粒子径(最大10点)、粒子径%(最大10点)
●粒径分布グラフおよび表の表示
●頻度分布、積算分布、残差積算、通過分積算、粒子径基準(体積、面積、長さ、個数基準)、粒子径表示範囲の変更、重ね描きグラフ表(最大17データのメモリ)、グラフ軸変更3種類(リニアX-リニアY、リニアX-LogY、LogX-リニアY)
●屈折率、粘性係数変更によるデータ再演算
●シーケンスウィザード(自動実行)
●テキストファイル変換
●クリップボードによる粒径分布グラフやデータの切り取り
●LB-500、LA-920750/300で測定・セーブしたデータファイルの読み取りと表示

※1 日本語表示には日本語Windows XPが必要です。
※実際の仕様は試料と溶媒の性質によって異なります。

外形寸法図・他(単位:mm)

外形寸法図(mm):標準タイプ
外形寸法図(mm):粘度計付きタイプ

価格は仕様により異なりますので、別途お見積もりいたします。
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