マイクロトンネル MDLT-1300Tシリーズ

概要

MDLT-1300Tは、分流希釈方式によるエンジン排ガス中の粒子状物質(PM)の捕集装置です。本方式では、エンジン排ガス流の一部を、もとの排ガス流量と採取排ガス流量との比率(分割比)が常に一定になるように採取し、空気により一定流量に希釈します。希釈後の排ガスサンプル(希釈排ガス)はその全量がPM捕集フィルタを通過します。
MDLT-1300Tでは、ベンチュリ流量計とピエゾバルブの組み合せにより、高速な分割比制御(希釈用空気流量制御)が可能で、トランジェントモード試験に最適です。

特長

  • 小型システム
    分流希釈方式による、非常に小型の希釈トンネルシステム
  • 高精度な流量計測
    流量計測には高精度のベンチュリ流量計を採用
    流量計をオンサイトにて校正することにより、高い希釈比精度を保証
  • 高速応答
    臨界流量オリフィス(CFO)とピエゾバルブの組み合わせで、高速な
    流量応答を実現
  • トランジェントモードに対応
    リアルタイム制御に加え、あらかじめ記録しておいた排ガス流量パターンに基づく予測制御も可能
  • 各種規制・規格に対応
    ISO-16183規格準拠
    日本:新長期規制(JE05モード)
    EU:EuroIV(重量車)
    北米:CFR Part 1065 (オプション)
    ※仕様詳細については、別途ご相談ください
  • 損失・汚染の少ないより正確なPM捕集
    • 損失・汚染の少ないより正確なPM捕集独自の3方ミキシング方式による、希釈空気の温度上昇防止と安定したガス混合
      (特許出願済)
    • 制御の最適化により、バイパスフィルタ・
      サンプルフィルタ切り替え時の変動を抑制
    • 配管汚れを防止するパージ機能
    • バックグランドPMの影響をなくすため、希釈空気ラインに専用フィルタを設置
    • 断熱の強化により、運転時の周囲環境影響を低減
  • さらに使いやすい新機能
    • ブロワの稼働時間が確認できるアワーメータ機能
    • 流量校正エラー時もオリジナルの校正係数を保持
    • シングルフィルタ法・マルチフィルタ法対応
    • バルブ操作の自動化により、外部SAOによる流量校正がより簡単に
    • 決定係数の表示によりトランジェント計測中の制御の追従性の評価が容易
  • 希釈排ガスの分岐が可能
    フィルタ前にガス分岐ポートを追加、粒子計測等に利用可能
    (流量 10L/min以下)
    ソフトウエアに抜き取り量を手入力することで制御を補正

自動校正ソフトを搭載
ドリフト量も小さく、流量校正も簡単

希釈空気と希釈排ガス用の2つのベンチュリ流量計の差を"0"にする自動校正
ソフトを搭載。装置内で、2つのベンチュリの校正が可能です。
また、ドリフトの非常に小さいベンチュリ流量計の特性から、数日に1回程度の
校正で手軽に使用できます。
※1ヵ月で約0.2%のドリフト

流量制御画面
流量制御画面

制御ユニット

モニタ
表示項目

  • 瞬時値
    エンジン排ガス流量INS qmew、希釈用空気流量INS qmdw、希釈排ガス流量INS qmdew、希釈比INS rdil、分割比INS 1/r、経過時間Time
  • 積算値
    エンジン排ガス積算流量INT qmew、
    希釈用空気積算流量INT qmdw、
    希釈排ガス積算流量INT qmdew、
    フィルタ通過積算流量Msep、平均希釈比AVE rdil、
    分割比INT 1/r、積算時間INT Time
  • その他
    温度:希釈用空気トンネル前温度、希釈トンネル温調温度、PMフィルタ前希釈排ガス温度(入力が必要)
    圧力:PMフィルタライン圧

データ
保存

  • 瞬時値データ(ロギング機能)
  • 積算値データ
  • PM重量計算値
  • エンジン排ガス流量の学習データ(予測制御用データ)

各種モード試験を効率化する、オートフィルタチェンジャ

オートフィルタチェンジャ(オプション)
マルチフィルタ法で試験を行う場合、従来は、何枚ものフィルタを手作業で交換する必要がありました。しかしオートフィルタチェンジャをお使いいただければ、試験開始から終了までフィルタを自動交換でき、作業の手間を省けます。

AFIC-1400 フィルタ14枚タイプ(バックアップフィルタ有)
AFIC-2800 フィルタ28枚タイプ(バックアップフィルタ無)

イメージ

※HORIBA MEXA-1370PM用の石英フィルタをAFIC-1400にて使用する場合、専用の
ホルダ(バックアップフ ィルタなし)が必要です。

フロー図


製造会社: HORIBA

仕様

装置概要

適用

定常モードあるいはトランジェントモードにおける
エンジン排ガス中のPM捕集

PM捕集方法

分流希釈方式(希釈排ガス全量が捕集フィルタを通過)

希釈制御モード

・分割比一定モード(トランジェント、定常)
・希釈比一定モード(定常)
・任意流量制御モード

希釈制御方式

・リアルタイム制御方式
・予測制御方式(遅れ時間補正)

排ガス流量信号

下記信号の入力が可能
  (0-10 Vアナログ入力、アイソレート済み信号)
・エンジン排ガス流量qmew
・燃料流量qmfおよび吸入空気流量qmaw
・空気過剰率λおよび吸入空気流量qmaw
・空燃比A/Fおよび吸入空気流量qmaw(オプション)
(信号の入力作業が必要となります)

希釈排ガス流量
qmdew

下記のいずれかより選択(固定、変更不可)
・小流量タイプ: 53〜80 L/min*1
・大流量タイプ: 85〜130 L/min
(いずれも20℃、101.3 kPa換算での流量)

希釈比精度

CO2での誤差±5%以内(ただしAFIC付きのシステムは除く)

PM
排出質量計算*1

積算流量値・平均希釈比等を用いたPM排出質量
(g/test、g/h、g/kWh)算出、およびデータ保存

構成

装置構成

・DLT架台:マイクロダイリューショントンネル架台(DLT-130x)
・DLS架台:流量制御架台(DLS-2300)
・操作ユニット:PC、インタフェースユニット(IFA)、モニタ、
 キーボード、マウス(テーブルは除く)

ユーティリティ

※オプションにてコンプレッサあり

・精製空気
希釈用空気、550〜700 kPa、オイルフリー
小流量タイプ:流量120 L/min 以上
大流量タイプ:流量200 L/min 以上
(いずれも20℃、101.3 kPa換算)
・圧縮空気
DLS架台ライン切り替え用、
500〜700 kPa、流量10 L/min程度(大気圧にて)
フィルタ前バルブ切り替え共用可(MDLT-130xTAのみ)

電源

・DLT、DLS AC 200/220/230/240 V、50/60Hz、単相
・操作ユニット
AC 100/115/120 V、50/60Hz、または
AC 200/220/230/240 V、50Hz
(切り替えスイッチにて選択可、単相)

消費電力

・DLT + DLS 最大2.5 kVA
・操作ユニット 最大0.5 kVA

外形寸法

・DLT架台570(W)×500(D)×1100(H)mm
・DLS架台570(W)×810(D)×1785(H)mm
・操作ユニット設置用スペース900(W)×500(D)mm、
 テーブル別

質量

・DLT架台 約100 kg
・DLS架台 約350 kg (操作ユニット除く)

フィルタホルダ

・Ø70 mmタイプ: 直径70 mm、有効径60 mm
・Ø47 mmタイプ: 直径47 mm、有効径37 mm*2
 (いずれもバックアップフィルタ有)

オプション

ホストインタフェース

LAN通信(PC標準装備10 Base Tポート使用)
IEEE802.3(ISO880 2/3)仕様に準拠

希釈用空気温調器/コンプレッサ

*1:PM排出質量計算にはPM捕集量の入力が必要です。
     エンジン出力あたりでの表示(g/kWh)時にはあわせてエンジン出力(kW)も
     入力してください。
*2:フィルタ表面流速の規定値(35〜100cm/s)より、Ø47 mmタイプでの
     希釈排ガス流量は小流量タイプ(40〜80L/min)になります。
     なお、35〜100 cm/sという表面流速は、体積流量換算では
     20.3〜63.5 L/min(温度条件15〜52℃)にあたります。

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