
モジュール型蛍光分光測定装置 SPEX Fluorolog-3
概要
モジュール型蛍光分光測定装置SPEX Fluorolog-3は、これまでになかったコンポーネント組み合わせタイプの蛍光分光測定装置です。予算、実験目的に最も適した各種コンポーネントを自由に選択できるため、フレキシブルなシステム構築が可能です。
また、励起側分光器の後ろに変調器を配置することで、ピコ秒蛍光寿命測定装置を構築できます。このシステムはエネルギー移動、ダイナミック偏光解消、その他の多くの時間依存型アプリケーションに対応します。
モジュール型蛍光分光測定装置SPEX Fluorolog-3は、蛍光分光光度計SPEX Fluoromax-3と同様にコンピュータによって完全に自動化されており、装置のセットアップ、データの保存、解析処理を簡単に行えます。
特長
- 超高感度(S/N 4000:1以上)
- 高速測定
- コンポーネント組み立てによるカスタムメイド装置
- 近赤外〜赤外領域の蛍光測定に対応可能
- 多彩なアタッチメントで多様なアプリケーションに対応可能
アプリケーション
超低温冷却クライオスタットと蛍光分光測定装置との組み合わせ
- 低温冷却マクロPL(PLE)システム -
モジュール型蛍光分光測定装置SPEX Fluorolog-3は、簡単に使える大型PL(フォトルミネセンス)システム、あるいは大型 PLE(フォトルミネセンス励起)システムとして機能拡張することができます。
サンプル室に十分なスペースを備えているので、標準クライオスタット(ヘリウム温度冷却対応)を簡便に設置することができます。(図1参照)
PLシステムあるいはPLEシステムでの測定は、ソフトウェア「FluorEssence」によって制御されます。本システムにおいては、励起スペクトル測定、発光スペクトル測定、時間ベース測定、同期スペクトル測定が実現できます。
図1:閉サイクル型ヘリウム・クライオスタットをサンプル室に組み込んだ蛍光分光測定装置SPEX Fluorolog-3
PL/PLEシステムの特長

図2:PLシステムの概略図
光源部には大型450Wのキセノンランプを用います。キセノンランプからの励起光は、光源部に連結されたダブルモノクロ分光器により分光され、ヘリウム・クライオスタットを備えたサンプル室に誘導されます。
2枚のグレーティングが配置されたダブルモノクロ分光器を用いることで迷光(stray light)を大幅に除去することができます。また本分光器においては、グレーティングが脱着可能に装着されているので、簡単にグレーティング交換することが可能です。このため、最大の効果を期待できる波長域の励起光を自由に選択して用いることができます。
サンプル室内部の光学系は、Fluorolog-3の他のコンポーネントと同様に、ミラーを用いて構成されています。ミラーはレンズとは異なり、幅広い波長範囲において効率よく、焦点合わせできます。
励起されたサンプルからの発光は、サンプル室に連結されたシングルモノクロメータiHRシリーズに誘導されます。
高分解能シングルモノクロメータiHRシリーズは、フォトンカウンティングタイプのPMT、CCD、ICCD、Geダイオード、InGaAsアレイなどの多様な検出器に対応できます。
図2 の概略図に示すように、Triax-552では、切り替えミラーを設置することで、対応波長範囲の異なる2種類の検出器(この仕様では、紫外および可視域に対応するCCDと、赤外域に対応するInGaAsアレイが選択されています)を同時に搭載できる特長を有しています。
仕様
光源 450W キセノンランプ(オゾンフリー)
対応励起波長 230nm-1000nm
対応発光波長 230nm-1700nm(他波長は別途ご相談)
結果

異なる温度でのGaNのPLEおよびPLスペクトルデータ
量子ドットとタンパク質からバイオセンサーをつくる
米国海軍研究所のJ.M.Mauroらは,量子ドットを使うことでこの難点を克服した無機−有機複合型のバイオセンサーをつくった(Ⅰ.L.Medintzほか,Nature Mater,2,630(2003)).検出したい分析体の捕捉にはタンパク質を用いた.量子ドットと有機色素を組合わせることもできる.光を当てると量子ドットの電子は励起する.このエネルギーが近くの消光物質や有機色素に移るという現象を利用したバイオセンサーである.
(現代化学2004年1月より抜粋)
Ⅰ.L.Medintzほか,Nature Mater,2,630(2003)
この論文にはJobinYvonの蛍光分光測定装置Fluorologが使われています。
製造会社: HORIBA Scientific



