コーヒー(挽き豆)はどのような粒子径分布を持つのか?

一説によるとコーヒーの原産国はエチオピアで、10~11世紀ごろアラビア半島に伝えられ、薬用として用いられた記録が残っているそうです。コーヒーを飲む習慣が始まったのは14~15世紀。同じ頃、焙煎という手法が見出されました。現代では嗜好品として身近な存在であり、多くの人に親しまれている飲料のひとつです。コーヒーの抽出法はフィルターを使う方法、サイフォンを使う方法、エスプレッソのような圧力抽出法など様々です。エスプレッソでは短時間抽出するため、粗挽きでは充分な風味が抽出できません。したがって、できるだけ細挽きが求められます。一方、フィルター方式では細かすぎると抽出過多になってしまい、逆に風味を損ないますので、中挽きが基本です。粗挽きは低温湯でゆっくり抽出するのに向いています。 

挽き方のコーヒー豆の粒子径分布比較

ここでは、市販のコーヒー(挽き豆)がどのような粒子径分布を持つのか、挽き方によって粒子径分布が違うのか、挽き豆そのものを乾式法で確認してみました (Figure 3)。

Figure 3 LA-950乾式測定法による挽き方のコーヒー豆の粒子径分布比較
Figure 3 LA-950乾式測定法による挽き方のコーヒー豆の粒子径分布比較

測定された分布を見ると、それぞれの大きさの特長が一目で分かります。固体を粉にする目的の一つは表面積の増加による、反応性・溶解性の増大です。上述のようにコーヒーの風味をコントロールするために、粒子の大きさをそろえ、ばらつきをなくすことが重要なファクターとなります。