バイオライフサイエンスアプリケーションノート
- 生体高分子 -

蛍光寿命測定を使った局所粘度の解明

分子回転子として知られるある種の蛍光分子は、蛍光寿命を測定することでマイクロオーダ不均一系の局所(ナノスケール)粘度を測定することができます。通常の蛍光異方性測定と比較して、本手法を使えば、測定が単純でより高速に測定が実施できるというメリットがあります。HORIBA製TemPro蛍光寿命測定装置を使って、シリカのゾル-ゲル技術を使って行われたゲル化現象をモニターしました。分子回転子を使用すれば幅広い用途に利用でき、細胞環境のモニタリングにも有効です。例えば、細胞生育活性度やがん細胞の粘度変化を調べることができます。


蛍光寿命顕微鏡による局所粘度分布の可視化

分子回転子として知られる蛍光分子を使うと、マイクロメータスケールで不均一な系の局所粘度(ナノスケール)を見積もることができます。なぜなら、その蛍光分子の蛍光寿命を測定するだけで、粘度を求めることがでるからです。この手法は測定が単純で、蛍光異方性測定の時に必要になる光消光補正を行う必要がないので、特に顕微システムで測定するときに有効です。多糖フィルムのゲル化の粘度変化の様子をモニタするために、HORIBA製蛍光寿命顕微鏡DynaMycを使って分子回転子の蛍光寿命分布を測定したので紹介します。