
自動血球計数装置 Pentra XL80 LC-5601J
Overview
必要な性能を全てこの一台に集約
堀場の自動血球計数装置PentraXL80は先進テクノロジーをコンパクトボディに詰め込んだ装置です。わずか53μLの検体吸引量で白血球分類を含む27項目測定が可能です。
双方向通信によるLISへの対応はもちろん、使いやすい日本語表示のDMSを内蔵しておりスタンドアローンでの使用も可能です。また、過去の検査結果との比較するデルタチェック機能による自動比較(条件設定が必要です)も搭載しユーザフレンドリーな装置を目指しています。
Features
- 微量で白血球5分類まで測定
弊社独自のMDSS(Multi Distribution Sampling System)技術の採用により、わずか53μLの検体吸引量で白血球分類します。わずかな検体しか望めない小児や高齢者の検査に最適です。
CBCモード 13項目、DIFFモード 27項目を測定。 - わずかな検体吸引量:CBCモード 35μL、DIFFモード 53μL
- 多検体処理に適したオートローダー付き
最大100検体の全自動処理。一時間当たり80検体を処理します。
ラックの中に異なるサイズの採血管が混じっていても測定可能。採血管を指定する必要が無く、経費節減に役立ちます。
検体をセットしてボタンを押すだけで、異常検体の再検査まで全自動で測定。検査業務の効率向上に役立ちます。
キャップピアスタイプで、血液に触れる機会を大幅に低減。
サンプラー測定中でも、緊急検体の割り込み測定が可能。緊急検体はオープンチューブでもキャップピアスでも迅速に測定できます。 - 希釈倍率を選択可能なCDR(Customized Dilution Ratio:自動希釈)機能搭載
- 自動再測定可能
異常検体は、任意の条件に基づいて全自動で再検査を行います。測定終了後に検体をセットし直す必要がないので、真のウォークアウェイを実現します。 - バリデーション機能を搭載
- 真のランダムアクセス
- デルタチェックによる業務の効率化
- 緊急検体はオープンチューブ、クローズドチューブともにマニュアル測定可能
トレーサビリティを重視した
データマネジメントシステムを本体内に搭載。
- 装置本体に10,000検体分の結果を記憶
測定結果のほか、患者情報、各種グラフ・マトリックス・ヒストグラム、フラグ、希釈倍率(CDRモード*時)、コメントをレポート
(*CDRモード説明に関しましては後述の説明文書参照)
測定結果を状態に応じて、確認済み、確認待ち、鏡検待ちに分けて表示 - 精度管理

バーコードでコントロール血液の濃度を自動識別
コントロール血液の測定結果は表とL.J.グラフで表示
XB管理は60ファイルまでグラフ化(各ファイル20検体) - 各種履歴管理

校正、コントロール血液の測定、設定、試薬交換、メンテナンス、データ処理、通信、エラー、ブランク測定、測定結果など各種履歴管理が可能
測定結果の確実な管理
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- 内蔵のバリデーションステーションによる測定結果の確実なバリデーション
検査室の運用に合わせて自動バリデーションも設定可能です。
それにより検査業務を異常検体に集中させることができます。
確実なフォローアップのために、デルタチェックの条件を設定できます。 - 自動再測定による確実な結果
結果を装置内の条件に照合し、自動的に再測定可能です。
また、測定結果が直線性の範囲を越えた場合、自動的に希釈を行って再測定が可能です。
この条件は、デルタチェック、アラーム、設定範囲などをトリガーに設定可能です。 - 二重の認識方法による確実な検体管理
検体を確実に認識するために、内部・外部バーコードリーダで検体IDを管理。
更に採血管の位置するラックNo./位置でも管理。
二重の認識方法で確実に検体を管理します。
タッチスクリーンから、必要な情報にダイレクトアクセス
- 必要な情報に装置本体の画面からアクセス
患者ID、氏名、生年月日、年齢、性別などの患者情報
検体ID、採血日、血液タイプ、診療科、担当医などの検体情報
測定モード(CBC/DIFF)
希釈倍率(CDRモード時)
測定結果:数値データ、ヒストグラム、マトリックス、フラグ/アラーム
採血管の位置を分かりやすく表示
採血管のラック上の位置(ラックNo./ 位置)、測定モード(CBC/DIFF)を画面上に表示します。
採血管の追跡が容易で、測定後に必要な検体を選ぶときに便利です。
- リアルタイムに状態を表示
試薬残量、測定の進捗状況、フラグ率などをリアルタイムに表示します。
使う人、使用環境に配慮した操作性
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- リアルタイムに状態を表示
タッチスクリーンによる簡単操作。
フレキシブルなネットワーク性。単体機としてはもちろん単方向、双方向通信に対応可能。
内部、外部バーコードリーダを標準装備
データ処理用PC内蔵の省スペース設計。
コンプレッサを使わないので静かな動作。
試薬はわずか5種類のみ。そのうち4試薬を装置に内蔵するため、省スペース。
少ないデイリーメンテナンス
高度な技術で信頼のデータを提供
■ MDSS(Multi Distribution Sampling System)
弊社独自のMDSS技術の採用でCBC+DIFFが53uLの検体吸引量で測定可能です。
プローブから吸引された検体は、それぞれのチャンバーに一定量分注されます。分注された検体は、渦巻状の試薬の流れに投入されます。これにより試薬と検体を均等に攪拌し、同時にプローブを洗浄します。
■ DHSS(Double Hydrodynamic Sleeving System)
DHSSはフローセル内で、細胞容積と細胞の内容を測定する独自の技術です。
エオジノフィックスⅡにより全血検体の赤血球は溶血され、白血球を自然な状態で固定します。前処理された血球は電気抵抗法によりその容積を、光透過法により血球の内部構造が解析されます。容積測定と透過光量の測定に200μ秒の時間差を与えることで細胞と気泡の区別ができ、正確な白血球分類が得られます。
このようにして得られた各細胞についての情報を、縦軸に内部情報(透過光量)、横軸に容積情報としてプロットし見やすい2次元のLMNEマトリクスとして表示します。
■ CDR(Customized Dilution Ratio:自動希釈)機能
測定範囲を超えた高濃度の検体の場合、自動的に希釈して再検査し、直線性範囲を拡大させます。測定結果にはフラグをつけて報告します。![]()
■ QCP (Quality Control Program)
HORIBA メディカル精度管理オンラインプログラム
弊社の血球計数装置をお使いのお客様において、精度管理のデータをオンラインで送信することができます。
機器の正確さ、精密さをリアルタイムに評価可能です。
販売名:自動血球計数装置 Pentra XL 80
製造販売届出番号:26B3X00002220005
一般医療機器 特定保守管理医療機器
Manufactured by HORIBA, Ltd.
Specifications
販売名 | 自動血球計数装置 Pentra XL 80 |
|---|---|
形式名 | LC-5601J |
測定項目 | CBC モード(13項目) |
検体吸引量 | CBCモード 35μL |
処理速度 | 約 80 検体/ 時間 |
試薬・消耗品 | 希釈液 |
データ記憶量 | 10,000検体分(数値結果、ヒストグラムおよびマトリックス) |
入出力 | バーコードリーダ |
電撃に対する | クラスI機器 |
電源 | AC100V |
消費電力 | 230VA以下 |
寸法 | 820×570×540mm (W×D×H) |
質量 | (本体)約55kg |
標準付属品 | プリンタ |



