自動血球計数装置 Pentra XLR

Overview

製造販売届出番号:26B3X00002220008
販売名:自動血球計数装置 Pentra XLR
一般医療機器(クラスⅠ)特定保守管理医療機器

Features

コンパクトで高精度な自動血球計数装置 Pentra XL 80に
網赤血球の蛍光分析法を搭載したPentra XLRが登場

  • 測定項目数 36項目
  • CBC/DIFF 約80検体/時間
  • 網赤血球 約36検体/時間
  • 作業効率、品質、柔軟性を向上
  • 貧血の診断に役立つ網赤血球のパラメータの提供

貧血の鑑別診断:

  • 網赤血球数、CRC、RDW-SDに基づいた貧血の鑑別及びモニタリング
  • MRV*、RHCc*指標を用いた鉄欠乏性貧血のフォローアップ
  • 赤血球造血を効率的にモニタリングする3段階の指標、RET High*、RET Medium*、RET Low*と成熟度を示すIRFとMRV指標

RET#:網赤血球数
RET%:網赤血球パーセンテージ
RETH%*、RETM%*、RETL%*
IRF:幼若網赤血球指数
RHCc*:網赤血球細胞内ヘモグロビン含量(pg)
MRV*:平均網赤血球容積(fL, μm3
CRC%:補正網赤血球数(%)

6種類の測定手法で、信頼のデータを提供

測定方法

CBC

DIFF

RET

電気抵抗法

フローサイトメトリ法(FCM)

光透度測定

蛍光染色法(チアゾールオレンジ)

MDSS***

DHSS***

■ MDSS(Multi Distribution Sampling System)
弊社独自のMDSS技術の採用でCBC+DIFFが53uLの検体吸引量で測定可能です。
プローブから吸引された検体は、それぞれのチャンバーに一定量分注されます。分注された検体は、渦巻状の試薬の流れに投入されます。これにより試薬と検体を均等に攪拌し、同時にプローブを洗浄します。

■ DHSS(Double Hydrodynamic Sleeving System)
DHSSはフローセル内で、細胞容積と細胞の内容を測定する独自の技術です。
エオジノフィックスⅡにより全血検体の赤血球は溶血され、白血球を自然な状態で固定します。前処理された血球は電気抵抗法によりその容積を、光透過法により血球の内部構造が解析されます。容積測定と透過光量の測定に200μ秒の時間差を与えることで細胞と気泡の区別ができ、正確な白血球分類が得られます。
このようにして得られた各細胞についての情報を、縦軸に内部情報(透過光量)、横軸に容積情報としてプロットし見やすい2次元のLMNEマトリクスとして表示します。

■ CDR(Customized Dilution Ratio:自動希釈)機能
測定範囲を超えた高濃度の検体の場合、自動的に希釈して再検査し、直線性範囲を拡大させます。測定結果にはフラグをつけて報告します。

■ QCP (Quality Control Program)
HORIBA メディカル精度管理オンラインプログラム
弊社の血球計数装置をお使いのお客様において、精度管理のデータをオンラインで送信することができます。
機器の正確さ、精密さをリアルタイムに評価可能です。


Manufactured by HORIBA, Ltd.

Specifications

販売名

自動血球計数装置 Pentra XLR

形式

Pentra XLR

サンプリング方式

サンプラー測定(ラック容量:採血管10本、ラックローダーセット容量:ラック10個)
マニュアル測定

測定項目

CBCモード(13項目)
WBC、RBC、Hgb、Hct、MCV、MCH、MCHC、RDW-CV、RDW-SD、PLT、PDW、MPV、Pct
DIFFモード(27項目)
WBC、LYM%、LYM#、MON%、MON#、NEU%、NEU#、EOS%、EOS#、BAS%、BAS#、ALY%、ALY#、LIC%、LIC#、RBC、Hgb、Hct、MCV、MCH、MCHC、RDW-CV、RDW-SD、PLT、PDW、MPV、Pct
RETモード(10項目)
RBC、RET#、RET%、RETL%、RETM%、RETH%、MRV、CRC%、IRF、RHCc

検体吸引量

CBCモード:35μL
DIFFモード:53μL
RETモード:35μL

処理速度

約80検体/時間(CBC/DIFFモード)、約36検体/時間(RETモード)

測定原理

電気抵抗法:WBC、RBC、PLT、BAS%、BAS#
吸光度法(ノンシアン):Hgb
電気抵抗法および光透過法:LYM%、LYM#、MON%、MON#、NEU%、NEU#、EOS%、EOS#、 ALY%、ALY#、LIC%、LIC#
電気抵抗法およびレーザ誘起蛍光法:RET#、RET%、RETH、RETM、RETL
測定データからの演算:Hct、MCV、MCH、MCHC、RDW-CV、RDW-SD、PDW、 MPV、Pct、CRC、MRV、RHCc、IRF

入力

タッチスクリーン、キーボード、マウス、サンプルホルダ、バーコードリーダ、USBコネクタ、外部入力(RS-232C/Ethernet)

記憶

10,000検体分の数値結果、ヒストグラムおよびマトリックスを記憶

出力

プリンタ、外部出力(RS-232C/Ethernet)、USBコネクタ

保護形式

クラスⅠ機器

電源

AC100V、50Hz/60Hz

消費電力

230VA以下

寸法

820(W)mm×540(H)mm×570(D)mm

質量

約63kg

レーザ

種類:レーザダイオード
波長:488nm
最大出力:50mW
レーザ本体クラス:クラス3B(装置本体はクラスⅠ機器)