導入施設の紹介

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大阪府
大正動物医療センター

院長 盛田 耕作先生(左)
医長 森下 加央梨先生(右)

使用機器: アントセンスIII VET

糖尿病ケトアシドーシス、糖尿病患者の血糖値曲線作成、低血糖患者の血糖値モニタリングにおいては、迅速性や頻回測定が求められるため、微量で簡単に、そして迅速に測定結果が得られることが重要です。

Q1
血糖測定はどのようなときに行っていますか?
A1
健康診断や疾病を疑う患者の血液検査の際には、必ず血糖値を測定しています。特に糖尿病患者の血糖値モニタリングや、外来で昏睡状態や痙攣を呈している患者(特に仔犬、仔猫)では測定する機会が多いです。
Q2
上記実施の際には、どのようなところに血糖測定の必要性を感じていますか?
A2
昏睡状態や痙攣を呈する原因が低血糖である場合は、糖の投薬により臨床症状が劇的に回復するケースが多く、糖投薬の根拠に血糖値の測定は不可欠です。糖尿病性ケトアシドーシスの治療や血糖値曲線作成では数時間毎の正確な血糖値モニタリングが必要ですし、糖尿病患者の外来でも治療効果の判定に重要な項目です。
Q3
血糖単項目の装置を導入する以前は、どのように血糖測定を行っていましたか?
A3
血液検査機器を使用して血糖測定を行っていました。ただし、血液検査機器では、血糖値1項目を測定するのに血漿として最低40μl必要であり、測定時間は血液の遠心分離の時間をあわせて8分前後必要でした。幼若動物やショック状態の患者では十分な採血量を確保できないケースが多いですし、血糖モニタリングでは何度も採血を行うため、貧血気味の患者ではトータルの採血量が気になります。また、痙攣などの緊急疾患では、結果が出るまでに時間がかかることが難点でした。
Q4
緊急時に血糖値を測定する際の手順をご教示ください。
A4
緊急に血糖値測定が必要だと獣医師が判断した患者の場合には、まず採血シリンジに残った全血1滴を使用し、単項目装置で血糖値を測定します。その後一般血液検査に取り掛かります。 一般血液検査ではすべての血液検査項目の結果がそろって出るまでに15分程度要するため、初めに単項目装置で血糖値測定をしておくことで、迅速な治療開始につながります。
Q5
検査に関して気を付けている点や重視している点をご教授ください。
A5
クリアな穿刺での採血、すばやい抗凝固剤処理、検体および装置を丁寧に扱うといった血液検査の手順は基本的ですが、正しい検査結果を得るためにはとても重要なことであり、毎回慎重かつ丁寧に行うよう心がけています。
Q6
センターの方針をご教示ください。
A6
犬や猫を飼うということは、仔犬や仔猫が親兄弟と分かれて17, 8年もの間、私たち人間と生活することです。つまり私たちがその間動物の命を預かることになり、私たちの飼い方次第で、その動物の一生の幸・不幸は決まります。
動物が健康に長寿を全うするには、獣医学に基づいた科学的な動物の飼い方、病気の予防、病気・怪我になってしまったときの治療・看護を行ってあげなければなりません。
また私たちの動物が多くの人に愛され、集合住宅でも飼え、公共の場所にも出入りできるようにするためには、しっかりとした躾を施して、社会のルールを守れる動物にしなければなりません。そのためには、動物の心理、習性、行動学に基づいた、躾訓練を行わなければなりません。
当院の使命はこれらのことをお手伝いして、皆さんと皆さんの動物に幸せをもたらすことです。
施設インフォメーション
編集後記

大正動物医療センターは1Fから5Fの屋上まであり、2Fの診察室まではエレベーターで移動するという大変大きな病院で、初めて伺った際には圧倒されました。ここでは、糖尿病の血糖値曲線を作成する際や、低血糖患者の血糖値モニタリングの際にアントセンスをご活用いただいています。

(2013年10月取材)

※掲載している情報は取材時点のもので、現在とは異なる場合がございます。

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