導入施設の紹介

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東京都
亀戸動物病院

院長 山田 武喜先生

飼い主の考えや気持ちを尊重しながら、動物にとって最もよい治療方法を選択するように心がけています。

使用機器: 動物用自動血球計数装置 Microsemi LC-662
動物用小型電極式グルコース分析装置 アントセンスIII VET

血球計数装置に関して

採血してその場で結果が分かれば、飼主様にすぐ結果報告ができ処置ができる為、飼主様の安心感を感じられます。

Q1
どのようなときに血液検査を行われていますか。
A1
内科疾患全般的に重そうな病気であれば血液検査をします。さらに、手術前の状態把握の一環として、血液検査をします。
また、フィラリア季節の採血に合わせ健康診断を実施します。当院ではドッグドックという健康診断を1日かけて行い飼主様に結果をお返ししております。
Q2
手術前に血液検査を行う理由はなんですか。
A2
手術を控えた患者が貧血ではないかを判断するためです。貧血の場合、麻酔リスクが格段に上がる為、赤血球数やヘマトクリット値を見ます。また、止血問題として血小板数の計測は重要だと考えます。 
Q3
院内検査を実施されていますが、重要性をどのように考えられていますか。
A3
やはり、情報のスピードです。外注となると、結果が出るまでに時間がかかり、診療にあたる上で当病院の診療スタイルには合わないかなと思います。
例えば、当病院は重症患者が多い為、エマージェンシー状態で病院にかけこまれるということも少なくありません。その場合、普通の外来と異なり、救急措置や、場合によっては蘇生措置を並行し検査も実施することがあります。やはり、採血してその場で結果が分かれば、飼主様にすぐ結果報告ができ処置ができますから飼主様に安心感を与えることができると思います。
また当院の場合非常に手術が多く、手術当日は、午前中に来院していただき、術前検査を実施し、午後(12時から3時)に手術をするというのが、1日の流れです。
ですから、手術当日の直前の患者の状態は非常に重要です。特に腫瘍疾患であれば、一日毎に患者の状態が変わっていきます。手術当日の結果を踏まえ手術に臨むことが可能となる為、飼主様とのトラブル回避にも繋がります。

血糖測定装置に関して

高血糖域を測ることができ、インスリン投与後800、700、600、500mg/dlと血糖値をモニターできるようになりました。

Q1
血糖測定実施において、測定機の使い分けをされているとお聞きしましたが、その理由は何でしょうか。
A1
基本的には、生化学機器を使用しております。糖尿病患者の管理をする時に、数時間おきに血糖値を測ることがあります。その時には、生化学機器で測るとなると検体量が必要になりますので、微量測定できてすぐ結果がわかる小型機を使用しております。
また比較的多いのは、子犬が栄養不良の様な状態になり、下痢・嘔吐などで低血糖に陥っている場合にも小型機を使用しております。
Q2
採血量が多くなるとどのような問題がおきますか。
A2
採血量が多いと、動物への負担が大きくなります。例えば、子犬などの非常に小さい、数百グラムしかないような子も来ます。その様な患者の場合、大量に血液が採れません。採血量によっては血圧も下がるため、動物への負担は大きいと思います。
Q3
測定範囲に関してはどのように考えられていますか。
A3
糖尿病の場合、インスリンを過量に投与すれば低血糖になりますし、異常に高血糖状態なっていることもあります。よって、10~1000mg/dlまで測ることができる必要性があります。
また、低血糖領域も測りたいと考えています。肝臓病や腫瘍でも低血糖が誘発されることがあるため、低血糖領域も正確に測れることが大事だと思います。
Q4
高血糖領域の測定はどのような時に必要ですか。
A4
高血糖であれば、その結果を基にインスリンを投与し血糖値を下げて経過を観察していきますが、生化学機器・自己血糖機器(SMBG)では測れないことがあります。また、希釈し高い領域を見る場合、手間・時間もかかりますし、採血量が多くなります。血糖値コントロールの場合、通常2~3時間おき位には数値を出します。よって、毎回大量に採血すると患者にとっても私達にとっても負担が大きいと感じます。
Q5
血糖測定機の必要性をどこに感じますか。
A5
きちっと高血糖域が測れ、モニターできるという事です。本当にひどい場合は血糖値600mg/dl以上、700~800mg/dlといった重篤な昏睡状態の患者を見ることもあります。以前はインスリンを投与し血糖値を下げても、600mg/dlを切るまでは全部HIGHと表示されてしまうので、インスリンが効いているかが把握できなかったです。しかし、今はインスリン投与し800、700、600、500mg/dlと血糖値をモニターできるようになりました。
施設インフォメーション
編集後記

ビル全体が亀戸動物病院という立派な動物病院です。最先端の装置を導入されており、亀戸動物病院を卒業された先生も含め「亀戸グループ」で定期的に勉強会を開催し、常に技術の向上と先端の知識を共有されていらっしゃいます。「ファミリー」という言葉を感じさせる、やわらかい雰囲気が特徴の病院です。

(2013年5月取材)

※掲載している情報は取材時点のもので、現在とは異なる場合がございます。

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