サンプルに標準液を一定量添加する方法(既知量添加方法)、またはサンプルの測定対象イオンと定量的に反応してイオン濃度を低下させる試薬を一定量添加する方法
(既知量削減方法)を用いて添加前後の電位差の変化量を測定しイオン濃度を求める方法です。その発展形として試料添加法、試料削減法があります。
サンプルに一定量の測定対象イオンの標準液を加えることによって目的成分の量(測定対象イオン濃度)を一定量だけ増加させ、その電位差から測定対象イオン濃度を求める方法です。
測定対象イオンの標準液に一定量の試料を加えることによって目的成分の量(測定対象イオン濃度)を一定量だけ増加させ、その電位差の変化から測定対象イオン濃度を求める方法です。
試料ごとに組成が異なり、pH、イオン強度などの条件を調整するのが困難なとき、測定対象イオン濃度が低いときに有効です。特に共存イオンが高濃度の場合、多種類の試料を測定するときに適します。
測定するイオンの濃度が高いサンプルに適します。試料の前処理などの必要もなく簡単に測定ができる手法です。サンプル量が少ないときや共存イオンの影響が大きいときにも便利です。
標準液を添加する量は、通常はサンプルの容量に対して1000分の1(0.1%)〜10分の1(10%)程度で設定します。
試料を添加する量は、通常は基準となる標準液の容量に対して1000分の1(0.1%)〜10分の1(10%)程度で設定します。
1〜10倍程度が望ましいです。標準液の濃度と添加する量については充分に考慮する必要があります。
1〜10倍程度が望ましいです。標準液に対して試料の濃度が濃くなるように標準液の濃度を設定します。このためにはおおよその試料の濃度を予想しておく必要があります。
基本的には同じ値を示すはずです。添加する標準液濃度が不適切な場合や妨害イオンが共存する場合には異なる場合があります(標準添加法の方が誤差は比較的小さいです)。
イオン電極を指示電極として用いて、標準液で滴定曲線を作成して等量点を求め滴定量から対象イオン濃度を求める方法です。
サンプルに標準液を添加することを繰り返し、その都度の電位を読み取り、サンプルの濃度を求める方法で、電位差、滴定の当量点を鋭敏に検知する方法です。
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