車載型排ガス計測システム OBS-ONE PM
分流希釈方式により粒子状物質(PM)をフィルタ重量法で計測し、リアルタイムセンサを組み合わせてPM重量を連続計測する車載型分析計です。ベンチュリ式流量計を採用することで、排ガス流量の過渡的な変化に比例させてPMを採取できます。
概要
EPA CFR 1065 対応
実路走行時のPM計測
OBS-ONEのPMユニットは、分流希釈方式により粒子状物質(PM)をフィルタ重量法で計測し、かつ、リアルタイムセンサを組み合わせてPM重量を連続計測する車載型分析計です。
安定性に優れ、排ガス成分の影響を受けにくいベンチュリ式流量計を採用する
ことで、排ガス流量の過渡的な変化に比例させてサンプルを採取できます。標準のGASユニットとPMユニットを組み合わせることで重量車・ノンロードの認証試験に対応します。
特長
規制対応
- 米国 EPA CFR part 1065 subpart J
- 規制に準拠した測定方法でのデータ収集から後処理までが簡単・スムーズ
開発用途
- 実路走行とラボでの試験結果の比較が容易
- テストオートメーションSTARSとの連携により実路走行試験のラボでの再現に向けた開発支援
◎世界最小クラス*のPM計測ユニット
*2015年7月当社調べ
◎高速の流量制御技術による信頼性の高い試験
- 比例サンプリングによりPMトランジェント計測に対応
◎ あらゆる車両に搭載しやすく使いやすいデザイン
(モジュール構成・フロントアクセス)
- モジュールやケーブル類の接続は、ワンタッチ&工具レス
- ワンタッチで脱着しやすいカートリッジタイプのフィルタ
統合計測プラットフォーム搭載
OBS-ONEをはじめとするHORIBA ONEシリーズ製品には、今後のシリーズ展開を前提とした共通のプラットフォームを採用。複数の排ガス測定装置の制御・管理をひとつのコントローラに統合し、優れた操作性を提供します。
製造会社: HORIBA
仕様
測定原理 | バッチ計測 : フィルタ重量法 |
測定範囲 (リアルタイムセンサ) | 0 - 2500 mm/cm3 (希釈後の濃度) |
希釈方法 | 分流希釈方式 (分割比一定モード / 希釈比一定モード) |
排ガス流量信号 | エンジン排ガス流量 (0-10 Vアナログ入力、アイソレート済み信号) |
希釈排ガス流量 | 10~15 L/min (20℃、101.3 kPa換算での流量) |
フィルタホルダ | 直径47 mm、有効径26.2 mm (バックアップフィルタ無し) |
サイクロン | 粒径1 μm以下の粒子を99%透過、50%カットオフポイント : 粒径2.5~10 μm |
供給電圧 | DC 24 V |
消費電力(最大値) | 0.6 kW |
外形寸法 | 350(W)×470(D)×460(H) mm (コントローラ、突起物を除く) |
本体質量 | 約45 kg (コントローラを除く) |
使用環境 | 周囲温度0~40℃(使用時)、相対湿度80%以下、高度0~2000 m |
装置構成
GASユニットとPMユニットの組み合わせ例