Industry
触媒評価装置 SIGUシリーズ
概要
世界的な環境保全のうねりの中で、よりクリーンな自動車排ガスの実現が求められています。このような中、自動車排ガス浄化に用いられる触媒が特に注目されています。HORIBAの触媒評価装置SIGU-2000シリーズは、エンジンの種類や型式などに応じて、各種状態の模擬排ガスを発生させることで、さまざまな触媒の能力の総合的な試験と評価を実現。これにより、ラボの規模にかかわらず、研究・開発を効率化し、開発期間を短縮できます。また、HORIBAでは、各種計測機器との組み合わせで複合的な試験にも対応可能で、クリーンエンジン・触媒開発にトータルなソリューションを提供することができます。
特長
- 各種ガスをそれぞれ独立に流量制御。
任意の排ガス組成や発生流量を設定可能。
試験ガス発生部で、エンジンの模擬排ガスを発生します。CO2、CO、H2、O2、NO、HC及びN2をそれぞれ独立に流量制御することにより任意の排ガス組成や発生流量を設定できます。 - 水分添加、プログラミング昇温により
各種状態の模擬排ガスを発生。
水分添加部で水分を添加、そして反応炉部ではプログラミング昇温により排ガスと等価の熱量を与え、空燃比や、エンジンの型式などに応じた各種状態の模擬排ガスを発生させます。 - 上位ホストコンピュータからの自動運転、制御が可能。
インタフェイスにより上位コンピュータから遠隔制御が行えます。またそれにより、上位ホストコンピュータに接続された各種計測機器との組み合わせで複合的な触媒評価試験を実現いたします。 - 触媒の浄化能力を効率よく試験し、評価。
触媒の入口及び出口側でのガス組成の比較分析並びに、触媒の温度データなどから触媒の浄化能力を効率よく試験し、評価することができます。 - 各種アラーム機能の装備により、安全性を向上。
- タッチパネルの採用により、操作性を向上。
システム構成
SIGUでできる触媒の評価試験例
- 少種類のガスで行なう簡易耐久試験
- エンジンベンチでの定常耐久試験で発生する排ガスに含まれるガス組成を疑似発生させて行なう定常耐久試験
- エンジンベンチで過渡状態を含むモード運転を行なった時に発生する排ガスを疑似発生させて行なう耐久試験
- 触媒を積んだテスト車がシャシダイナモ上および路上走行する時に触媒に流れ込む排ガスを疑似発生させ、実車耐久試験を行なわずに実車耐久を反映する試験
触媒の評価試験を行う目的
触媒の浄化効率をみる
- 触媒の被毒をみる
- 触媒の損耗をみる
- 触媒の変質をみる
- 触媒の担体の変化をみる(構造変化、細孔構造の変化)
- 活性点の変化をみる
HORIBAエステック製マスフローコントローラを使用
製造会社: HORIBA
仕様
総発生流量 | 別途お打ち合わせにより決定 |
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発生ガス種 | 別途お打ち合わせにより決定 |
発生濃度範囲 | 別途お打ち合わせにより決定 |
流量制御方式 | マスフローコントローラによる質量流量制御 |
加湿方式 | 液体マスフローコントローラによる質量流量制御 |
加湿範囲 | 0〜12% |
純粋タンク容量 | 2.5L |
混合方式 | 質量流量比混合法 |
反応温度設定範囲 | 室温+α〜600℃(標準) |
昇温速度 | 10〜50℃/min |
温度測定点 | 触媒入口・出口(標準) |
試験触媒サイズ | ハニカム Ø1インチ×L3インチサイズ 1本(標準) |
触媒装着方法 | ワンタッチ装着 |
分析計サンプル | 触媒入口/出口 各1(電磁弁切換式) |
パーターベーションテスト機構 | 1.流量制御方式 |
ガス供給圧力 | 各ガス共 200〜250kPa |
安全機構 | 昇温炉温度異常・加熱配管温度異常・気化器温度異常・冷却水異常 |
電源 | AC200V 単相50/60Hz |
冷却水 | 15L/min |