
[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。
新領域分野の市場参入を視野 製品開発力を強化
2015年7月13日
フランス ホリバABX社の新開発棟が完成
当社は仏国子会社で医用事業の中核企業であるホリバABX社(代表者:ジャイ・ハク/モンペリエ市)が、本社敷地内で建設していた開発棟が完成し、7月10日に開所式を開催しました。同社本社では、中/大型の血球計数装置(*1)ならびに検査試薬の開発・生産を行っており、グローバルに製品を供給しています。新棟では研究効率を高めるとともに、技術者間の交流を活発化します。HORIBAグループで成長事業として注力する医用事業において、同社拠点を、長期的に高付加価値を創造する知の拠点として位置付け、医用分野の新領域向けの研究開発も強化するなど製品競争力の向上をはかります。
医用事業の概要
当社の医用事業では、血液検査装置などとともに、検査試薬も合わせて販売することで、安定した収益確保をめざしています。昨年2月に拡大する中国市場向けに日仏の開発技術を融合した血球計数装置を発売しました。また、試薬工場も世界4か国で新規・増強しており、製品ラインアップ拡充や事業体制の強化をはかってきました。このたび、ホリバABX社で新開発棟を建設することで、新領域向けの研究開発も強化や日本との共同開発も推進するなど、グローバル市場に向けた製品展開を加速していきます。
新開発棟の概要
住所 | フランス ラングドック・ルシヨン州モンペリエ市(Parc Euromédecine, rue du Caducée, BP7290, 34184 Montpellier Cedex 4, France) |
延床面積 | 3,432平方メートル |
建屋構造 | 地上3階建て |
入居者数 | 開発者120名(ホリバABX社全体 社員数 637名) |
開発品目 | 中/大型血球計数装置、生化学検査装置、検査試薬など |
ホリバABX社について
1983年設立の血球計数装置メーカー(本社:フランス、モンペリエ市)。1987年当社との国内販売・製造ライセンス契約により血球計数装置の小型中型機種の技術リソースを提供。1996年に当社の子会社となり、現在では当社医用事業の海外市場において検査機器の製造販売に加え、試薬販売、サービスなど中心的な役割を担っている。2003年に生化学分野の企業買収を行い、生化学検査装置(*2)の研究開発を行っている。なお、2014年12月現在で、売上高 約154億円、従業員637名、住所:フランス エロー県モンペリエ市、代表者はジャイ・ハク(当社エグゼクティブコーポレートオフィサー)。
用語解説
(*1)血球計数検査
血液中の赤血球、白血球、血小板の数や種類を測定し、赤血球からは貧血、白血球からは感染の有無を診断する検査。
(*2)生化学検査
血液中の結成・血しょう中に含まれる酸素・糖・たんぱく質を科学的に調べ、体の栄養状態や肝臓・腎臓、高脂血症や動脈硬化症などを調べる検査。