
PM2.5自動成分分析装置 PX-375
概要
粒子状物質の質量濃度と元素濃度をオンラインで自動分析
微小粒子状物質(PM2.5)の質量濃度測定に加え、含有元素の成分分析も1台で同時にできる装置です。PM2.5などの大気汚染問題が注目されている中、効果的な対策を行うためには質量濃度だけでなく、PM2.5などの粒子状物質は何で構成されているのか、どんな発生メカニズムかを解明することが重要です。本装置を通じて大気汚染の原因解明や対策の研究に貢献していきます。
特長
- フィールドにおいて1台で粒子状物質の質量濃度と元素濃度の連続測定が可能
- 世界で信頼されている分析技術、蛍光X線分析とβ線吸収法を採用
- 独自開発フィルタにより、低濃度かつ高精度測定を実現
- カメラ搭載により、フィルタに捕集された粒子の捕集状態の観察ができ、より正確な大気汚染発生源の推定が可能
[表1]最小検出感度(例)(2σ)(ng/m3)
[表2]検出可能元素
*定量可能元素(SRM2783[Air Particulate on Filter Media]にて校正)
*定量するためには、測定対象を含んだ標準試料が必要となります
*その他元素に関してはお問い合わせください
仕様・外観等を予告なく変更することがあります。
ご購入ご検討のためのデモをご希望の場合はお問合せください。
関連産業
関連情報
製造会社: HORIBA
仕様
製品名 | PM2.5自動成分分析装置 |
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型式 | PX-375 |
測定対象 | 大気中の微小粒子状物質(PM2.5) ※TSP,PM10,PM1も測定可能です。別途ご相談ください。 |
測定内容 | 微小粒子状物質の質量濃度及び元素濃度 |
質量分析部
測定原理 | β線吸収法 |
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測定レンジ | 0〜200/500/1000 μg/m3 |
繰返し性 | ±2%(感度確認用ホイル値に対して) |
最小検出感度(2σ) | ±4 μg/m3 |
試料採取測定時間 | 0.5/1/2/3/4/6/8/12/24 時間 |
流量 | 16.7 L/min |
線源 | 14C |
フィルタテープ | PTFE + 不織布の2層構造 |
フィルタテープ送り量 | 20/25/50/100 mm |
フィルタテープ交換時期 | 約1カ月間フィルタテープ(送り量100 mmの場合) |
元素分析部
測定原理 | エネルギー分散型蛍光X線分析法 |
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検出可能元素 | 検出可能元素(表2)参照 |
1次X線フィルタ | 軽元素・重元素用を自動切替 |
管電圧 | 15 kV、50 kV自動切替 |
検出器 | SDD (シリコンドリフト検出器) |
試料画像 | CMOS カメラ |
最小検出感度(2σ) | 最小検出感度例(表1)参照 |
X線安全機構 | X線インターロック機能 |
鍵付きスイッチ | |
X線出力表示灯 |
共通
供給電圧 | AC 100 V〜240 V ±10% (ただし最大250 V) 50/60 Hz±1 Hz |
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消費電力 | 約400 VA |
外形寸法 | 430 mm(W)×560 mm(D)×285 mm(H)(突起物を除く) |
ポンプ | リニア駆動フリーピストン方式、別置き |
動作保証温度 | 5〜35℃ |
性能保証温度 | 10〜30℃ |
湿度 | 5〜30℃まで80%、31〜35℃まで相対湿度80〜65%まで |
重量 | 約49 kg |
データ保存 | CSVファイル形式 |
外部接続 | EthernetTM、USB |
標高 | 使用可能高度 1000 m以下 |
Ethernetは日本における富士ゼロックス株式会社の商標です。
*装置構成については別途相談ください