[報道発表] 掲載内容は発表日時点の情報です。

米国大手の資源開発設備メーカ-から計測設備事業を買収

2013年3月28日


生産プロセス向けで新規参入 米国の中核事業へ 
シェールガス・オイル産業での需要拡大にも対応

当社は、石油・天然ガスの採掘・精製設備の製造を行う米国キャメロン社(本社:米国テキサス州ヒューストン)からエチレン精製などのプロセスにおける計測設備の事業部門を買収。同事業部門の拠点・人員を引き継ぎ、計測設備(*1)と保守管理を一括で提供する新たな中核事業と位置づけ、4月から同事業に新規参入します。計測設備に関する技術やノウハウと当社製の分析計(*2)との相乗効果を高め、市場開拓を進めます。キャメロン社から引き継ぐ60名の営業・設計・サービス体制を活用し、顧客ニーズに迅速対応します。シェールガス・オイル関連の設備投資に沸く米国で競争力を高め、5年後の2018年には米国の環境・プロセス機器事業の売上高60億円をめざします。 なお、株式取得や人員移転、設備増強などを含めた投資額は、今後数年間で20億円程度を予想しています。

買収するキャメロン社の事業について

当社は、石油・天然ガスの採掘・精製設備の製造を行う米国キャメロン社と、石油化学の精製/分解/加工などにおけるプロセス計測設備事業部門の買収契約を先月付で締結しました。石油化学産業の工程は、採掘→液化・分離→輸送→備蓄→精製分解加工に分類されます。その中で、買収する事業では化学反応や熱を利用して原油を工業用原料に加工するプロセスなどに、液体やガスの計測設備を供給します。当社製の分析計の販売だけでなく、プロセス中の各種計測機器をシステム化して一括で提供する体制を整えることで、シェール革命で沸く米国を主要ビジネス拠点に環境・プロセス機器事業の競争力を高めます。
4月14日~18日に米国テキサス州で開催されるシンポジウム「ISA Analysis Division Symposium(*3)」への参加を機に新規参入します。

プロセス計測事業の実績と新事業での成長戦略

当社の環境・プロセス機器事業は、主力の煙道排ガス分析装置や大気汚染監視装置など、環境規制に対応する製品のほかに、各種産業の生産プロセスで使用されるガス分析計を会社の設立初期から開発製造しています。同分析計は、爆発性ガスが存在する石油精製や石油化学プラントで使用される防爆形の分析計で、当社は日本国内で7割のシェアを占めます。その分析計に関する技術力と、キャメロン社が持つ計測設備と保守管理を一括で提供するノウハウ・設備・人財との相乗効果を活かし、市場開拓を進めます。また、キャメロン社の顧客との綿密な営業・サービス網を活用することで、顧客ニーズに迅速に対応できる体制を整備します。米国では、シェール革命により新規設備投資が増加することを見込んでおり、今回の買収により顧客との接点を増やすことで、環境規制向けで主力の煙道排ガス測定装置など分析機器の拡販も図ります。
米国の環境・プロセス機器事業では、5年後の2018年に昨年売上高比の約6倍にあたる60億円を見込んでおり、分析計測分野では最大市場の米国において事業拡大の足がかりとして期待しています。

キャメロン社について

本社

米国テキサス州ヒューストン

事業概要

石油・天然ガス井戸掘削・生産・輸送に用いる石油・天然ガス圧力制御機器と
組立システムの有数の国際メーカー

従業員数

約2万7,000人

米国の環境・プロセス機器事業の概要

売上高目標

初年度 25億円 2018年 60億円

従業員数

85名(内、60名は本買収による増員)

新拠点

ホリバ・インスツルメンツ社 アルビンオフィス

新拠点住所

米国テキサス州アルビン市ウエストファームトゥーマーケット517通5318番地
(5318 W FM 517 Rd, Alvin, TX, 77511,USA)

用語解説

(*1)計測設備
ガスや液体などの各種計測機器と、試料を生産ラインから取り込む設備を一体化した設備で、データ処理システムや無停電電源設備などを有する設備。

(*2)プロセス用ガス分析計
国内で7割シェアを占める防爆形ガス分析装置シリーズ。石油精製所や化学工場などで爆発性ガス存在の恐れがある箇所で使用され、製造工程で酸素・水素・一酸化炭素など30成分のガス濃度を連続測定する。

(*3) ISA Analysis Division Symposium
米国で毎年開催される石油精製・石油化学プロセスにおける計測に関するシンポジウム。米国環境保護局/石油精製会社/石油化学会社/分析計メーカーなど約200の企業・団体が参加する。