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世界初!〜画像と温度を瞬時に撮影記録〜デジカメ感覚の放射温度計「アイスクエア」誕生!!

2002年4月19日


当社は、液晶モニタでデジタルカメラの画像を見ながら、測定対象の温度分布を瞬時に確認できる、世界初の2次元放射温度計「アイスクエア(ii−1064)」を5月1日から発売します。デジタルカメラのように液晶モニタで測定対象を写し、シャッターボタンを押すだけで、画像と温度計測データの記録が同時にできます。電気、建設、食品などさまざまな分野での温度測定、保守管理の効率化や信頼性向上に寄与する、新しいコンセプトの放射温度計です。


<デジカメ感覚で温度測定>
本製品は、液晶モニタ上に測定対象の画像を写し、同時に表面温度を触れることなく64点の碁盤の目状に色別で表示します。肉眼で見たままと同じ画像上で、色別の温度分布が一目で分かるため、測定対象のどの部分が周りと違う温度なのか、場所の特定が現場で瞬時に可能です。使い方も、例えば壁の配電盤に向けてシャッターを押すとその画像と温度分布データが0.5秒で同時に記録できるなど、簡単手軽なデジカメ感覚の放射温度計です。


<温度計測市場への新提案>
温度計測の市場では、「発熱箇所が瞬時に分かるような温度計」へのニーズが高まっていました。放射温度計は、赤外線を用いて表面温度を非接触で測ることができますが、従来のものは1点ごとの測定のため、広い面積の温度を測定するのには多くの時間が必要でした。また、熱画像装置は面として正確に温度分布が分かりますが、高価格で可視画像を同時に見ることができないため、発熱個所の特定は困難でした。
本製品は心臓部に世界初の新センサーを搭載し、64点の同時計測を可能にしながら、熱画像装置の10分の1の低価格を実現しました。従来の放射温度計と熱画像装置のそれぞれの長所を取り入れた新しいコンセプトの放射温度計です。



参考資料

<用途例>

  • 電気・電子分野−配電盤や空調機器などの温度測定、モーターの発熱チェック
  • 建設分野−建物(トンネル、高架橋、ビルなど)の老朽化点検、断熱材の劣化診断
  • 食品分野−搬入出時の温度検査、冷凍・冷蔵庫のメンテナンス
  • その他−衣類(インナーウェア)の保温効果測定、床暖房のメンテナンス、結露、水漏れの調査など


<主な特徴>

  1. 表面温度分布が一目で分かる!
    64点の温度を0.1度単位で測定。一回の測定は0.5秒
  2. 測定レンジは、−50℃〜1000℃の間で任意に設定可能。
    設定温度を超えるとアラームでおしらせ。
  3. 画像と温度の記録データは、専用ソフトなしでパソコン編集可能。
    コンパクトフラッシュカードにデータを保存、蓄積。
    パソコンとのデータのやり取りが簡単。



<標準価格>398,000円
<販売開始>2002年5月1日
<販売目標台数>初年度5,000台


<主な仕様>
測定温度範囲:−50℃〜1,000℃(測定レンジは任意に設定可能)
質量:約700g(電池、記録カード除く)
外形寸法:55mm×123mm×167mm(表示部を閉じた状態での高さ、奥行き、幅)
電源:単3アルカリ電池6本、またはACアダプタ
保存形式:可視画像データ→JPEG、温度データ→CSVファイル


<測定のしくみ>
CMOSイメージセンサーで撮影した可視画像と、碁盤の目状に64点の温度を示す赤外線の計測データを重ねて瞬時に表示する。
従来の主な放射温度計は、心臓部に「サーモパイル」という素子が1つ使われている。
この素子をたくさん並べたものを「サーモパイルアレイ」と呼ぶが、従来のものをそのまま並べると、光学系が大きくなりすぎたり、小さくすると感度が低くなるなど、
実用性に問題があった。
当社では「半導体プロセスによるマイクロマシニング技術(MEMS)」の応用により、微小かつ高感度なサーモパイルの開発に成功。それを縦に8素子、横に8素子ならべた「64素子サーモパイルアレイ」を世界で初めて実用化し、本製品は誕生した。