2019 堀場雅夫賞: 次世代の電力網および電気自動車のためのエネルギー貯蔵装置の最適制御

ヨアシュ レブロン* | |   53

*Technion - Israel Institute of Technology
最近のパワーシステムでは,再生可能エネルギー源との統合拡大と電気自動車の導入拡大という二つの課題があるが,これら二つの課題のいずれにも有効な解決策がエネルギー貯蔵技術である。しかしながらエネルギー貯蔵技術自体の分野においても,新素材開発・材料改良から先端的な制御アルゴリズムにおよぶ重要な課題を解決しなければならない。本論文で紹介する研究は貯蔵素子の最適制御への新たな研究手法を開拓するものである。貯蔵デバイスからなる複雑なネットワークにおけるエネルギー管理の最適化に関する論文1件と,他に「最短経路法」による最適解法について解説する論文2件を示そう。これらの概念によってエネルギー貯蔵システムの設計が簡素化され,電力供給システムと電気自動車を高信頼性かつ高効率で運転することが可能となる。