分光エリプソメーターは固体界面のみならず、液-液界面、気-液界面、固-液界面状態の評価も可能です。今回は以下の実験を行いました。まず10%と35%のCMPポリマーを混ぜた水溶液を容器に入れ、24時間放置します。その間に分子が気-液界面で吸着し、安定した単分子膜が形成されます。この濃度が異なる水溶液より成膜した液面上の単分子膜を分光エリプソメーターUVISELシリーズにより、10分間に3回測定しました。その結果10%水溶液より成膜した単分子膜は、3回の測定データ(Ψ―Δ)にバラつきが見られたことより不安定な膜であることがわかったのに対し、35%水溶液より成膜した単分子膜は3回の測定データ(Ψ―Δ)にバラつきがみられず、安定な膜であることがわかりました。このように分光エリプソメーターでは単分子膜の安定性を評価することができます。