ホリバ・フューエルコン社、新社屋建設を開始

|   ニュースリリース
自動車産業の電動化需要に対応する生産体制確立へ

当社のグループ会社で、バッテリー・燃料電池評価装置の開発、製造、販売を手がけるホリバ・フューエルコン社(ドイツ)は、2019年4月に取得した現社屋の近接地に新社屋を建設します。2020年2月に着工し、完成は2021年11月を予定しています。ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車といった電動車両の世界的な開発需要の拡大に対応し、生産能力を拡大します。新社屋は、主に生産エリア、試運転エリア、オフィスエリアで構成され、延床面積は現状の約6倍となる9,900平方メートル、地上5階建てとなります。従業員は約150名増員し、2023年をめどに生産能力を約3倍に増強します。


新社屋建設の背景と今後のねらい

当社は2018年9月にバッテリー・燃料電池評価装置の開発、製造、販売を行うFuelCon社(現ホリバ・フューエルコン社)を買収し、内燃機関車両から電動車両まで、幅広い自動車開発への総合的なソリューション提供が可能になりました。世界的な電動車両需要の高まりを背景に、バッテリーや燃料電池の評価装置の市場規模は拡大が見込まれており、今回の生産能力強化を通じて、HORIBAのグローバルネットワークを生かしたさらなるビジネス拡大に取り組みます。

また、当社は2015 年7月に買収した、自動車開発のエンジニアリング・試験事業を行うMIRA社(現ホリバ MIRA 社:イギリス)の知見と、ホリバ・フューエルコン社の製品を投入し、2019年11月に滋賀県大津市にある自動車開発試験施設「E-LAB」内に、バッテリーや燃料電池の評価試験室「CELL 0(セル ゼロ)」を開設しました。温度、湿度、振動条件など幅広い環境下での評価試験に対応しています。また、隣接する既存の試験室「CELL 1・2・3」と連携させることで、バッテリーや燃料電池とパワートレイン、車両の実機・モデルを組み合わせ、実使用環境下でのコンポーネントや車両システムの評価を可能とする「Test in the Loop」による新たな分析・計測ソリューションも提供します。ホリバ・フューエルコン社の評価装置販売の拡大に加え、当社グループの多様な技術を組み合わせた高付加価値なアプリケーション提案を通じて、自動車産業における電動化技術開発の進展に貢献していきます。
 

施設概要

建築場所
Otto-von-Guericke-Allee / Ebendorfer Chaussee, 39179 Barleben, Germany
建築工期
2020年2月着工、2021年11月竣工(予定)
建築構造
鉄筋コンクリート構造 5階建て
敷地面積
29,000m2
延べ床面積
9,900m2
従業員数
約250名(2023年時点 予定)
目的
バッテリー評価装置、燃料電池評価装置の開発、生産
総工費
2,870万ユーロ(約35億円)
ホリバ・フューエルコン社 新社屋(完成イメージ図)
ホリバ・フューエルコン社 新社屋(完成イメージ図)
HORIBAグループ企業情報