ポータブルの自動車排ガス測定器を開発

|   ニュースリリース

(株)堀場製作所(本社・京都市、社長・堀場厚)は、自動車の車検や点検整備など整備工場で使われる、ポータブルタイプの自動車排ガス測定器の新型(MEXA-324L)を開発、3月1日発売します。斜めからや屋外の明るい場所でも見やすいバックライト付きオレンジ色の表示部採用で現場環境に対応や、必要性の高い機能に絞り込み操作が簡単など、測定作業効率の向上を狙ったユーザーの立場に立って開発した商品です。青色のパールメタリック塗装で曲面を多様した車をイメージした未来型フォルムを、トップシェア企業として市場投入します。

測定項目は車検で対象の一酸化炭素(CO)と炭化水素(HC)で、ボタンひとつで同時測定します。標準価格は60万円で、初年度2千台の販売を見込んでいます。
バックライト付き表示部の採用や、“測定”に必要な機能に絞り込んだ簡単操作など、現場での扱いやすさと測定作業のスピードアップを追求した商品です。一方、商品そのものをシンプルにする半面、デジタル入出力端子を標準装備しており、顧客でお持ちのコンピュータと接続することで、測定データの一元管理が可能と、作業の効率化やユーザーへのサービス向上のため整備工場業界で進むシステム化やネットワーク化への拡張性も備えています。

本商品は、当社として企画段階から生産プロセスまでの一環に、ITを活用して開発した初めてのものです。3次元CAD(3D-CAD)導入で設計や取説書など他業務を同時並行(コンカレントエンジニアリング)することにより、開発期間を1/2に短縮(当社従来品比)の8ヶ月と超短期で開発できました。
また、開発工程短縮だけでなく、3次元設計を取り入れることで、工業分野商品では常識の直線的で箱型の形状ではなく全て曲線フォルムとし、外装もパールメタリック調に仕上げるなど、「車の傍に置いてカッコイイ整備商品」をコンセプトに仕上げました。

参考資料

<主な特長>

  1. 誰にでも扱える簡単操作と屋外でも見やすい表示画面
    “測定”ボタンを押すだけで、2成分(COとHC)を自動測定する簡単操作。
    視野角2倍(当社従来品比)のバックライト付きオレンジ色の表示画面は屋外でも測定データが確認しやすく、視認性を大幅に向上。
  2. 測定現場のIT化に対応
    デジタル入出力端子を標準装備。測定データの管理・集計が顧客のパソコンやシステムと双方向接続可能。整備分野のIT化にも対応。
  3. 当社初 企画段階からITを導入−従来の1/2の期間で製品化を実現
    3次元CADによる設計の同時並行処理により、従来16ヵ月かかっていた開発期間を8ヵ月に短縮。部品共有率も約7割以上と開発効率を高めた。
    また、デザイン面でも業界の常識を破る、光沢(パールメタリック)と曲面採用と、当分野のリーディングカンパニーとして未来型フォルムを提案。


<標準価格> 60万円

<販売目標台数> 2000台(発売から1年間)

<主な仕様>

  • 構成:本体とテールパイプ(マフラー)に挿入するプローブからなる
  • 測定項目:一酸化炭素(CO). 炭化水素(HC)
  • 測定範囲:C O:0.00〜10.00% HC:0〜10,000ppm
  • 外形寸法(本体): 260(W)×357(D)×157(H) mm 質量(本体):約4Kg
HORIBAグループ企業情報