米国現地子会社、燃料電池車の評価プログラムを開始

|   ニュースリリース

当社の米国現地子会社であるホリバ・インスツルメンツ社(カリフォルニア州、社長: 齊藤壽一)はこのほど、トヨタ燃料電池車(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)の評価プログラムを開始しました。
これは、2002年に米国トヨタ自動車がカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)国立燃料電池研究所(NFCRC:National Fuel Cell Research Center)へのリース活動として開始したプログラムの2台目の評価車となります。

ホリバ・インスツルメンツ社は、当社の初めての海外拠点として、1973年に設立。排気ガス規制の先進地である米国カリフォルニア州に本拠を置き、当社のエンジン計測事業で重要な役割を担っています。
米国環境保護局(EPA)や自動車業界に1970年代から自動車排ガス計測システムを納入しており、現在までカリフォルニア大気資源局(CARB)や大学など様々な公的機関と連携しながら、最新技術に触れて研究を進めてきました。
昨年は、米国環境保護局(EPA)から現在世界で最も厳しい排ガス規制に適合する超低濃度排出ガス車を正確に計測できる、次世代型の排ガス計測試験装置を受注しています。今回の評価プログラムも、これら長年の実績と経験が認められ、実現したものです。

ホリバ・インスツルメンツ社では、今後この燃料電池車(FCHV)を通勤・業務に利用し、使い勝手など実際の路上を通した感想・意見を、トヨタ自動車の開発チームにフィードバックしていきます。この評価プログラムを通して、当社の技術者がより燃料電池への理解を深めることで、今後の最先端計測技術の開発に取り組んでいきます。
 

  • ホリバ・インスツルメンツ社社長 齊藤壽一のコメント
    「今回のリースは長年友好関係を築いて来たUCIと米国トヨタ自動車のご好意により実現した夢のようなプログラムで、10年後の未来を社員が実際に肌で感じる事が出来ると大変喜んでいます。
    カリフォルニアのシュワルツネッガー知事は州全体に「Hydrogen Highway」と呼ばれる水素燃料供給ステーション網の設置を2010年までに実現すると公約されています。
    スモッグ発祥の地といわれるカリフォルニアが世界の水素社会を引っ張る事で、本当の「青い空」取り戻し、21世紀においても、もっとも気候が良く健康的で住み易いカリフォルニアの実現に協力する事はこの州で発展を遂げて来た企業の社会的責任とも感じます。出来る限りのフィードバックを行い、一日も早い実用化に協力したく思います。」

 

参考資料

<ご参考>

  • ホリバ・インスツルメンツ社(HORIBA Instruments Inc.)
    世界市場の足がかりとして、カリフォルニア州アーバインに設立した初めての海外拠点。
    米国自動車業界やEPAにとどまらず、カナダ・中南米へも自動車排ガス測定システムを製造販売し、世界シェア8割の礎をつくった。米国での事業展開のヘッドクォーターとしての役目も担っている。

    所在地:17671 Armstorong Ave,Irvine CA 92614
    設立:1973年4月10日
    資本金:750万ドル
    事業内容:分析測定機器の製造及び販売
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