「2008 堀場雅夫賞」募集開始 対象テーマは「内燃機関」

|   ニュースリリース

当社は、2004年に創設した社外対象の研究奨励賞「堀場雅夫賞」の第5回目となる本年度募集を4月1日から開始します。今回の対象テーマは「内燃機関」です。

本賞は、堀場製作所が育んできた原理、要素技術ならびにそれらの応用分野を中心に毎年テーマを定め、多数の研究者の皆様から応募をいただき、その中から毎年3名の研究者を表彰しているものです。

本年は、当社の主力製品のひとつである自動車排ガス測定装置と関係の深い、内燃機関の燃焼や排ガスに関する分析技術をテーマとします。分析・計測技術発展の将来の担い手となる方々の積極的な応募を期待するとともに、画期的でユニークな分析・計測技術に「おもしろおかしく」従事されている研究者・技術者を支援することで、計測技術の発展の一助になればと願っています。

 

〈今回の募集対象:内燃機関について〉

大気汚染や地球温暖化が世界的な関心事となっている今日、微小粒子を含む排出物の削減、燃費向上、石油代替燃料へのシフトなど、自動車エンジンが克服すべき課題は非常に高度になっています。このような最先端のエンジン開発を支える基本技術の一つとして、エンジン、すなわち内燃機関における燃焼計測や燃焼排出物の分析は、その重要性をますます増しています。今回は、内燃機関における燃焼現象およびそれに付随する現象、燃焼排出物、排出物後処理システムまで広く含めた計測を募集対象とします。但し、内燃機関の種類は、自動車をはじめとする移動体(モビリティ)に使用されるものに限定します。

 

〈応募要綱〉

【募集対象】
国内外の大学または公的試験研究機関に所属する方
【募集分野】
「内燃機関」
【審査方法】
審査委員会が応募書類に基づき実績と将来性を審議し決定
【発表】
7月末予定
【賞の内容】
受賞者には、賞状及び副賞として助成金を支給
(副賞は、1件あたり金150万円を支給します。ただし本賞および副賞の授与は応募資格の継続が条件)
【表彰式】
2008年10月14日(火)
京都大学芝蘭会館(京都市左京区吉田牛の宮11-1)
受賞者による講演やポスターセッションを通して、研究内容を広く社会にアピールする予定
【応募期間】
2008年4月1日~5月30日
【応募方法】
応募書類など詳細は、本賞ホームページに4月1日より掲載:
 http://www.mh-award.org/
【応募・お問い合わせ先】
〒601-8510 京都市南区吉祥院宮の東町2番地
株式会社堀場製作所内 堀場雅夫賞 事務局
TEL 075-313-8121(代)
E-mail: info(at)mh-award.org
【審査委員会】(敬称略、順不同)
名誉審査委員長 堀場 雅夫
 (当社 最高顧問)
審査委員長 堀場 厚
 (当社 代表取締役社長)
副審査委員長 神本 武征(かみもと たけゆき);
 東京工業大学 名誉教授
審査委員 藤本 元(ふじもと はじめ);
 同志社大学 理工学部 教授
大聖 泰弘(だいしょう やすひろ);
 早稲田大学大学院 創造理工学研究科 教授
手崎 衆(てざき あつむ);
 富山大学大学院 理工学研究部 教授
Prof. David Foster(デヴィッド フォスター),
 Director, Engine Research Center,
 University of Wisconsin Madison
足立 正之
 (ホリバ・インターナショナル社(米国) 社長)
木原 信隆
 (当社 自動車計測開発部部長)

 

参考資料

〈内燃機関と当社の関わり〉

1960年代米国ロサンゼルスで大気汚染が問題となり、それがきっかけとなって、1970年、最初の自動車排ガス規制法であるマスキー法が米国で施行されました。これに対し、当社では、1964年にいち早く自動車排ガス分析計の一号機を開発しました。それ以来、排ガス規制対応やエンジン開発用途など、市場要求に応じた多くの自動車排ガス分析装置を提供してきました。現在、自動車排ガス分析装置は当社の主力製品群となっています。さらに、欧州で導入予定の新規制に対応した粒子数計測装置など、新しい手法・分野に対しても積極的に製品展開しています。今回、募集対象として「内燃機関」に焦点を当てることで、当社が保有しているエンジン排ガスや粒子状排出物の分析技術をさらに発展させ、将来の自動車開発に貢献できる分析装置の可能性を追求していきます。

HORIBAグループ企業情報