MEXAcube

可搬型排ガス計測システム

ラボでもリアルワールドでも、確実に・使いやすく・多様な燃料に対応した排ガス計測システムです。

MEXAcubeは、HORIBAの独自技術「IRLAM™」を用いた、ラボでもリアルワールドでもお使いいただける計測システムです。CO, CO₂, NO, NO₂, N₂O, NH₃, HCHO, CH₄, THCを計測できます。消費電力を従来のラボ用分析計から約80%削減した環境配慮製品で、高濃度の水分を含む水素やアンモニアなどカーボンニュートラル燃料の排ガスにも対応することで、多様化が進む次世代モビリティ開発に貢献します。

本装置は従来システムと比較し、カーボンニュートラル実現に向けた各種開発への対応や、ユーザビリティ向上、計測精度・安定性の向上を実現しました。

カーボンニュートラル対応　ユーザビリティを向上　確実な試験を実現

環境負荷低減と多様化する燃料への対応でカーボンニュートラル達成に貢献

独自技術「IRLAM™」の採用により水分を多く含むカーボンニュートラル燃料（水素、アンモニア、バイオ燃料など）の排ガスでも低干渉な測定を実現
従来のラボ用分析計から約80%、従来の車載型分析計から約40%の消費電力を削減、カーボンニュートラルに向けた開発設備の省電力化に貢献
定期的に交換が必要だった部品を約30%削減、環境負荷低減やコスト削減にも貢献

搭載性・ユーザビリティを向上、どこでも簡単セットアップ

ラボでもリアルワールドでも設置しやすいデザインを採用

複数のユニットを一体化したコンパクトシステム
従来システムから配線・バッテリー数を約50%削減
小型で移動が容易なため、複数のラボで共用可能
液体窒素のような特別なユーティリティーは不要
防水機能で雨天時の対策が不要に

ユーザーフレンドリーな操作性を実現

校正時のボンベ繋ぎ変えの手間を削減する新ユニット
システムを事前に自動で暖気できる機能を搭載

ラボでもリアルワールドでも、信頼性の高い試験を実現

小型ながら従来のラボ用分析計と高い相関を実現し、ラボとリアルワールドでの計測器に起因する誤差を最小限に抑え、試験データの一貫性により開発効率向上に貢献
振動や温度変化に対して高い安定性を示すHORIBA独自の計測技術「IRLAM™」を採用し、リアルワールドでも確実な試験を実現

※使用方法や条件により測定可能な範囲が変わりますので、詳細は別途ご相談ください。

測定原理	量子カスケードレーザ赤外分光法（QCL-IR） THCのみ水素炎イオン化法（FID）
レーザクラス	Class 1（IEC:60825-1:2014に基づく）
測定成分・レンジ	CO	0 - 8000 ppm, 0 - 12 vol%	NH₃	0 - 1500 ppm
	CO₂	0 - 20 vol%	HCHO	0 – 50 ppm
	NO	0 - 2000 ppm	CH₄	0 - 2000 ppmC, 0 - 10000 ppmC
	NO₂	0 - 800 ppm	THC	0 - 10000 ppmC
	N₂O	0 - 1000 ppm
サンプルガスライン温度	190℃
サンプルガス流量	約 3 L/min（20℃, 1 atm）
設置環境	温度：-10 ~ 45℃、湿度：80%以下、高度：海抜 0 ~ 3000 m
応答時間 t_10-90	2.5秒以下
ドリフト（4時間・室温20℃にて）^※	NO, NO₂, NH₃： [Zero] ±1.0 ppm [Span] ±1.0% RS HCHO： [Zero] ±0.5 ppm [Span] ±1.0% RS
ゼロノイズ（3σ・室温20℃にて）^※	NO：1.0 ppm以下、NO₂, NH₃, HCHO：0.5 ppm以下