「2021堀場雅夫賞」の授賞式を開催、若手研究者を顕彰

10月19日、2021堀場雅夫賞の授賞式を堀場テクノサービス(京都市南区)において開催しました。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により延期となりましたが、今年はオンラインとのハイブリッドで実施しました。
今回のテーマは「ライフサイエンス分野の分光分析・計測技術」。海外を含めて51件の応募のなかから、審査委員会による将来性や独創性、ユニークな計測機器への発展性に重点を置いた評価により、3名の堀場雅夫賞受賞者と1名の特別賞受賞者を決定しました。
授賞式では、受賞者による研究内容の紹介や賞状の贈呈を行いました。
 

受賞者と受賞研究内容

【堀場雅夫賞】

飯田 琢也(イイダ タクヤ) 氏
大阪府立大学大学院 理学系研究科 物理科学専攻    教授
(兼務)研究推進機構 LAC-SYS研究所(RILACS)所長
「マイクロフロー光誘導加速による革新的バイオ計測技術の開発」

太田 禎生(オオタ サダオ) 氏
東京大学 先端科学技術研究センター    准教授
「AI駆動型の高速細胞形態ソーター群とその応用開発」

佐藤 和秀(サトウ カズヒデ) 氏
東海国立大学機構 名古屋大学 高等研究院・医学系研究科病態内科呼吸器内科    S-YLC特任助教
「近赤外光応答性細胞死誘導プローブの作用機構解明と治療効果計測基盤の構築
 

【特別賞】

金 尚弘 (キム サンホン) 氏
東京農工大学 工学部化学物理工学科    准教授
「分光データを利用した医薬品生産プロセスのリアルタイムモニタリングと制御」
 

堀場雅夫賞 創設のおもい

創業者の故堀場雅夫は、1945年に20歳で堀場製作所の前身である「堀場無線研究所」を創業しました。堀場雅夫は、科学技術の進歩やイノベーションの源に分析・計測技術が欠かせないものであるものの、一般社会はもちろん、学界でもその存在が大きなものでないと感じていました。そして、「分析・計測分野での基本を確立し先進的な分析技術を明らかにしようとしている学究の徒に、少しでも勇気を与えたい」というおもいから、2003年に分析・計測分野の若手研究者を顕彰する「堀場雅夫賞」を創設しました。以来、毎年創業日に合わせて開催しています。
研究者の功績とともに分析・計測の重要性が広く世に知られることを願っています。

堀場雅夫賞へのおもいに関する動画は以下リンク先よりご覧いただけます。
https://www.mh-award.org/movies/mh-award.mp4

 

関連するリンク

公式サイト 堀場雅夫賞:https://www.mh-award.org/ 
※2021堀場雅夫賞授賞式の動画ダイジェストや資料は、後日公式サイトにて公開いたします。

 

左から、当社 グループCEO 堀場厚、大阪府立大学大学院 飯田氏、名古屋大学高等研究院 佐藤氏、東京農工大学 金氏

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