グルコース分析装置 アントセンスシリーズをお使いのお客様へ

弊社製グルコース分析装置(アントセンスシリーズ;アントセンスII、III(LP-130,135)、ロゼ、デュオ(LP-150,151))において、正しく血糖値が測定されない事例が確認されました。医療従事者向けの血糖値測定装置の測定原理のひとつであり弊社製品においても採用する「酵素電極法」では、測定を阻害する物質の影響を受ける可能性があります。
お客様におかれましては、再度、機器に付属した添付文書、または医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページ(<link http: www.info.pmda.go.jp info iryo_index.html>www.info.pmda.go.jp/info/iryo_index.html)に掲載されているお使いの機器の最新版添付文書をご確認の上、ご注意いただきますようお願いいたします。

事例:
広範囲の傷口にヨウ素系外用消毒剤(ポビドンヨードなど)を多量に使用した患者様から採血した検体を測定した結果、血糖値が高値に表示される事例を確認しました。

見解:
ヨウ素系外用消毒剤が何らかの影響を及ぼした事例と考えています。
添付文書に記載のとおり、測定する検体にヨウ素イオンを遊離するような物質(PAM、ポビドンヨードなど)が存在している場合には測定結果が正しくない可能性があります。

ご参考

酵素電極法:
血中のブドウ糖は、ブドウ糖酸化酵素を固定化したキャップ膜を透過する際に、その触媒作用により、グルコン酸と過酸化水素を生じる。過酸化水素は電極表面で分解され、この時電極に電流が流れる。この電流を検出することにより血液中のブドウ糖(グルコース量)を測定する。

上記に関しての問い合わせは下記へお願いいたします。
堀場製作所 テクニカルコールセンター
フリーダイヤル 0120-313-882