1月4日 新年社長講話について

|   ニュースリリース

クロスセグメントで改革にチャレンジし、明日のHORIBAを創造しよう

昨年は自動車技術動向の急激な変化や、アジアを中心とした環境規制強化と世界的な新エネルギーへの転換、コロナ禍を通じた半導体やライフサイエンス市場の変容など、事業環境が大きく様変わりした年となりました。当社においても、水素ビジネスを展開する「Hydrogen Energy」、光技術を応用して半導体・材料分野でのビジネス拡大に取り組む「Optical Smart Sensing(OSS)」といった新機能の立ち上げや、生産・資材・営業・設計・開発部門が一丸となって世界的な部品調達難に立ち向かうなど、スーパードリームチームの底力を実感することができました。

本年は、中長期経営計画「MLMAP2023」の仕上げに向けた重要な一年と捉え、年頭より大幅な組織改革を断行しました。新設したビジネスインキュベーション本部では、次の4つの活動に注力します。

  1.  HORIBAの英知を結集して取り組む、エネルギー分野における「水素のHORIBA」としての事業確立
  2. ホリバMIRA社のコンピテンスを活かした、電動化・自動運転など次世代自動車技術に関するビジネスのグローバル拡大
  3. グローバルな技術リソースを組み合わせた、バイオ・ライフサイエンス市場でのアプリケーション開発力と販売力の強化
  4. 半導体市場向けで科学事業との連携をさらに深めた、OSSビジネスの拡大

同時に主力事業においても力を緩めることなくさらに発展させます。なかでも長くHORIBAを牽引してきた排ガスビジネスでは、これまでの製品販売からビジネスモデルを変革し、お客様が持つ試験設備全体の維持管理・効率化をトータルサポートする「Service Lifecycle Management」のソリューションを提案していきます。
これらの改革は、自動車、環境・プロセス、医用、半導体、科学というHORIBAグループが持つ5事業の枠を超え、それぞれのリソースを有機的に組み合わせた「クロスセグメント」の体制で強力に推進します。また、改革の実現に向けてチャレンジする従業員の努力が報われる、真の「働きがいのある会社」をめざします。一人ひとりが社是「おもしろおかしく」を体現しようとする熱いおもいと、失敗を恐れない勇気ある行動が会社を強くします。全員が当事者意識を持って明日への成長に取り組んでいきましょう。

※ MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):当社では中長期経営計画を「MLMAP」として社内浸透させています。
 

株式会社堀場製作所 代表取締役社長 足立 正之