中国の新会社「北京ホリバメトロン社」竣工

|   ニュースリリース

現地市場にマッチした流体制御機器をスピーディに供給

 

当社グループの半導体事業の中核を担う堀場エステックは、中国のエネルギー産業や工業プラント向けの量販・量産タイプ流体制御機器:マスフローコントローラ参入を目的に、2010年9月に中国の流体制御機器メーカー「北京匯博隆儀器有限公司」と合弁契約に調印し、新会社設立の準備をおこなっていました。
新会社「北京堀場匯博隆精密儀器有限公司(北京ホリバメトロン社)」の新社屋工場がこのほど完成しました。同社では、今後太陽電池製造むけ製品の生産を行います。
なお、2月24日に現地にて、堀場社長(当社および堀場エステックの社長を兼務)出席のもと竣工式を行いました。


新会社は北京首都国際空港の西30kmの研究団地内に所在し、合弁相手の北京メトロン社敷地内現有施設を改装する形式で、昨年11月に工事を着工致しました。延床面積:1,245平方メートルの地上2階建です。
新工場では、太陽電池製造むけを含むマスフローコントローラ(MFC)の生産ラインや全世界のHORIBAグループ各社とTV会議が行える設備を完備し、中国市場の成長スピードに合った市場情報・製品開発・生産手法を、本社と北京ホリバメトロン社の社員がオンタイムでコミュニケーションし合える環境を整え、中国市場にマッチした製品の迅速供給を目指します。
北京メトロン社が持つサプライチェーン・生産手法に弊社の持つ日本品質を加えた新製品を本年 秋に量産を開始し、中国の太陽電池製造メーカーや電力、一般工業用として幅広いお客様へ供給いたします。
尚 半導体・液晶・LED製造向けのハイエンドモデルは日本製(堀場エステック製)を販売し、太陽電池製造用や量販・量産タイプの工業用は中国製(北京ホリバメトロン製)を販売します。ハイエンドからすそ野の広い一般産業用まで、フルカバー体制のもと2015年までに中国におけるハイエンド60%、一般産業用50%と全てのMFCでトップシェア獲得を目指します。
つきましては、新会社において、中国真空学会 副秘書長、中国儀器儀表業界協会 副理事長をご来賓に迎え、HORIBAグループ責任者を含む 70名が出席する竣工式を行いました。

 

<新会社 概要>

社名

中 国 語:北京堀場匯博隆精密儀器有限公司
(ペキンホリバメトロンセイミツギキ)

 英  語:Beijing HORIBA METRON Instruments Co.,Ltd.
代表者董事長 呉 英 (ゴ エイ: 北京匯博隆儀器有限公司 董事長)
役員5名 (HORIBAグループより4名/非常勤)
資本金2億円
出資構成堀場エステック:80%  北京メトロン社:20%
設立2011年1月
所在地中華人民共和国北京市朝陽区  (有色金属研究所 内)。
人員52名
事業内容中国市場向けマスフローコントローラの開発、生産、販売及びメンテナンス
延べ床面積1,245㎡
 ①2階建ての独立建屋 820㎡ (1階:455㎡/ 2階:365㎡)
 ②隣接建屋に2階部分 425㎡
 北京メトロン社隣接の工場(①②共)を借用
主な設備クリーンルーム、流量基準器、洗浄機、リークディテクター 他
売上計画2015年12月期 10億円

 

*北京メトロン社の会社登録としては残存しますが、事業・人員は全て新会社へ移行します。
有色金属研究所とは金属を中心とした新素材の開発や解析を行う企業の研究所が集まった地区です。
近年は太陽電池開発や製造に携る企業も移転し約30社が所在しています。

<マスフローコントローラとは>
マスフローコントローラ(MFC)は、ガスや液体の流量を精密に計測・制御を行う機器です。
当社は半導体や液晶パネル、LED、太陽電池市場を中心とした事業を展開し、本市場において世界シェア40%以上を獲得しています。日本や欧米諸国における工業用MFCは、工業向け制御機器メーカーが既に事業を展開しています。成長期の中国国内の工業用MFC市場への参入を狙い、会社を設立するものです。

 

<北京メトロン社 概要>

社名中 国 語:北京匯博隆儀器有限公司 (中国独立資本の企業です。)
代表者呉 英
資本金1,000 千人民元 (日本円:約 1,200万円)
設立2003年6月
所在地中華人民共和国北京市西城区
人員46名 (2011年1月)
事業内容マスフローコントローラの開発、生産、販売及びメンテナンス
売上実績15,500 千人民元 :2010年度  (日本円:約1億9,500万円)

 

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