トルコの自動車メーカーTOGG社が進めるEV SUV車の研究・開発プロジェクトに ホリバMIRA社が参画

|   Press Release

EV SUV開発期間縮減とコスト削減に貢献

HORIBAグループは、トルコの自動車メーカーTOGG社が進める革新的なEV SUV車の研究・開発プロジェクトに参画します。自動車試験施設とエンジニアリングサービスを提供している英国のホリバMIRA(マイラ)社はTOGG社と共同でサスペンションを含む車体の設計を行い、TOGG社のメンバーと共に、車両ダイナミクス特性、NVH※1特性、および耐久特性などの車体開発を担当します。これらのクルマの操作性や乗り心地を特徴づける属性開発および検証試験において、ホリバMIRA社が長年培ってきた独自のノウハウと高い技術力は厚い信頼を得ています。得意とする認証試験を包括的に支援するとともに、高度なシミュレーション技術を提供し、EV SUV車の開発期間縮減とコスト削減に貢献します。
※1 NVH:車両の騒音振動の総称。noise:騒音、vibration:振動、harshness(ハーシュネス):路面の継ぎ目や段差を乗り越えるときに発生する、ゴツゴツした振動。
  

概要

トルコの自動車メーカーTOGG社は欧州のSUV市場に向けて、スポーティなフィーリングとレスポンスの良い走り、正確なハンドリングを可能にする高性能な車両の投入をめざしています。トルコが初めて生産する国産電気自動車としても注目されているこの革新的なEV SUV車の研究・開発プロジェクトにホリバMIRA社が参画します。
ホリバMIRA社とTOGG社は共同でサスペンションを含む車体の設計を行い、その中でホリバMIRA社は、TOGG社の設計・開発メンバーと共に、車両ダイナミクス特性、NVH特性、および耐久特性などの車体開発を担当します。
耐久特性や車両ダイナミクス特性の検証には、ホリバMIRA社が運営するMIRAテクノロジーパーク内の試験コースや38種類におよぶ試験設備を活用します。各試験設備はISO 26262※2に準拠した機能安全要求事項に対応しており、世界基準を満たす車両開発を支援します。
ホリバMIRA社は、設立以来75年にわたり世界の自動車メーカーと車両開発を行ってきた豊富な経験と独自のノウハウを有し、その実績において自動車業界で厚い信頼を得ています。得意とする車両属性開発および検証を包括的に支援するとともに、高度なシミュレーション技術を提供し、EV SUV車の開発期間縮減とコスト削減に貢献します。

ホリバMIRA社の最高技術責任者であるGraeme Stewartは、次のように述べています。「トルコをはじめ欧州市場向けの先駆的な車体の共同開発パートナーとして、私たちがTOGG社に選ばれたことを嬉しく思います。自動車関連メーカーにとってEVの開発には多くの課題があります。私たちは、世界中のお客様の車両開発をサポートしてきた経験を活用して、TOGG社に優れたソリューションを提供します。
自動車メーカーは、市場投入までの開発時間や失敗リスクの低減、そしてコスト削減に取り組んでいます。物理的な開発プロセスや試作モデルの数を減らすことで、開発期間を数か月単位で短縮できるため、シミュレーションを活用した仮想モデルでの開発ニーズが高まっています。こうした背景から、ホリバMIRA社では、高度なシミュレーション技術を使用したエンジニアリングソリューションモデルを開発し、幅広いエンジニアリング機能と最先端の設備を活用し、試作車製作の前段階での仮想開発環境を提供しています」

TOGG社開発責任者のMetin Sancar氏は、次のように述べています。
「TOGG社とホリバMIRA社は緊密に協力して、運転性能、快適性、コストの理想的なバランスを備えた最先端の車体を開発します。両社のノウハウと高度なシミュレーション技術を最大限に活用することで、最初の試作車が完成する前に潜在的な技術的課題を評価し、開発・試験期間を大幅に短縮することを目標としています。ホリバMIRA社はかけがえのないパートナーであり、同社の高度なシミュレーション技術が非常に効果的であることがすでに実証されています」

※2 ISO 26262:自動車に搭載される部品のうち、センサー、制御装置、アクチュエーター(モーター)までの一連のシステムに含まれる電気/電子機器などのハードウェアおよびソフトウェアを対象とした機能安全についての国際規格。自動車の「要求定義(構想段階)」から、「開発」「生産」「保守・運用」「廃車」に至るまでのライフサイクル全体を対象としている。
  

TOGG社

社名:TÜRKİYE’NİN OTOMOBİLİ GİRİŞİM GRUBU SANAYİ VE TİCARET A.Ş.
創立:2018年
所在地:Bilişim Vadisi, Muallimköy Mahallesi Deniz Caddesi No:143/1 41400 Gebze
Kocaeli-Türkiye
代表者:Mehmet Gürcan Karakaş, CEO
URL:https://www.togg.com.tr/
 

TOGG社について

TOGG社は、2018年に合弁会社として設立されたトルコの自動車会社です。トルコ最大の小売業者であるAnadolu Groupが世界規模で競争するモビリティブランドを創造することを目的として、2018年6月25日に設立されました。BMC Turkey(トルコの自動車メーカー)、Turkcell(トルコ最大の電気通信会社)、KökGroup、Zorlu Holding(トルコ最大の電気機器(TV)メーカー)などトルコ商工会議所連合(TOBB)の傘下にある企業が株主として19%のシェアを持ち、TOBBは5%のシェアを保有しています。
2019年にはC-SUVを発表。2022年に、C-セダンとC-ハッチバック、B-SUVの生産を開始予定。2030年までにC-MPV車の生産を計画しています。
TOGG社は、120万㎡の土地に23万㎡の建屋を備えた施設で、年間175,000台の車両を生産する能力を備えており、英国を拠点に展開する開発・生産プロジェクトによって、2032年までに100万台の生産をめざしています。 
 

ホリバMIRA社

社名:HORIBA MIRA Limited
創立:1946年(2015年にHORIBAグループ加入)
所在地:Watling Street, Nuneaton, Warwickshire, CV10 0TU, United Kingdom
代表者:Dr. George Gillespie OBE, Executive Director
主な事業:
車両開発エンジニアリングビジネス
車両走行性能・ブレーキ性能・対電磁波性能・衝突安全性能・機能安全性性能・ハイブリッドシステムの設計等の技術開発サービス、自動走行や遠隔操作技術等を利用した自動運転車両の技術開発サービスを提供。

試験エンジニアリングビジネス 
大規模な実験設備および自動車試験コースを利用し、衝突安全性試験や排ガス認証試験などの車両型式認証試験に関する車両の検査や型式認証など欧州認証機関から委託されたサービスを提供。

研究開発棟のリースビジネス
自動車メーカーを敷地内に誘致するMIRAテクノロジーパークの運営。英国政府によるEnterprise Zones※3にも指定。同様に英国政府が推進する自動運転プロジェクトからも融資を受け、プロジェクトをリードしている。

※3 Enterprise Zone
英国政府が進める経済特区プロジェクトの一つ。特区内に拠点を持つ企業は税率低減などのメリットを受けることができる。MIRA社施設を含め英国内に48か所指定されている。