経済産業省と東京証券取引所が共同で実施する「なでしこ銘柄」に3年連続で選定

|   ニュースリリース

  

当社は、3月22日、経済産業省と東京証券取引所が女性活躍推進に優れた企業を選定する「なでしこ銘柄」に電気機器の業種区分で選ばれました。今回で3年連続の選定となります。当社は、経営戦略への組み込み、ガバナンス、全社的な環境・ルールの整備、従業員の行動・意識改革の項目で高い評価をいただきました。
当社では、ダイバーシティを推進する「HORIBAステンドグラスプロジェクト」※1が軸となり、経営トップ、現場メンバーによるワーキンググループ、人事部門が三位一体となるよう強固なダイバーシティ推進体制基盤を継続して構築しています。女性活躍推進の取り組みの中では、「女性当事者の視野の拡大」、「斜め上の上司や女性管理職スポンサー・メンターとのネットワーク構築」、「ワーキングマザーのネットワーク構築」に焦点を置き、研修や情報交換会などを継続実施しています。また、これらの活動により推進体制を見える化することでキャリアに悩む女性従業員の個別相談も増加しており、セーフティーネットとしての機能も果たしている点が評価されたものと考えています。
今後も社是「おもしろおかしく」のもと、一人ひとりの個性や才能が発揮されることで新たな価値を創造し続けられるよう、多様性(ダイバーシティ)が活きる組織づくりやその基盤となる働き方改革の推進を行っていきます。

※1 HORIBAステンドグラスプロジェクト:
様々な色や形、大きさのステンドグラスが集まり1枚の美しい絵になるように、従業員一人ひとりの強みや個性、才能を発揮することで、より強い組織を実現することを本プロジェクトの目標としています。2014年に発足し、2017年に組織化しました。
 

なでしこ銘柄とは

2012年より毎年、経済産業省と東京証券取引所が共同で上場企業を対象として行っている「女性活躍度調査」をもとに評価し選定しています。中長期的な企業価値の向上を重視する投資家に魅力ある銘柄として紹介することで、企業への投資を促進し、また各社の取り組みを加速化していくことを狙いとしています。
 

当社のダイバーシティ推進に関する取り組み

当社は創業以来、「人」を最も大切な財産であると捉え、活躍の場を広げられる働き方の工夫を重ねてきました。2014年に現場からワーキンググループメンバーを任命したダイバーシティの推進プロジェクトである「HORIBAステンドグラスプロジェクト」を発足しました。中長期経営計画「MLMAP※2 2023」では、重点施策の一つとして“すべての事業活動推進の原動力となる「強い人財」を作る組織体制の強化”を掲げ、働きがいのある仕組みづくり、働きやすい職場環境の整備に全社一丸となって取り組んでいます。
2015年より女性の育児休業取得及び復職率は100%※3で継続しています。また、2020年には女性の課長相当職が全体の約14.7%※4となり、部長職や執行役員も輩出しています。なお2023年までに、全社及び各部門の意思決定プロセスに参画する女性の割合を20%以上、女性管理職比率を20%にすることを目標としています。
※2 MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):
当社では中長期経営計画を「MLMAP」として社内浸透させています。
※3、※4: 堀場製作所単体
 

当社の具体的な施策

  1. キャリア支援
    当社は、2014年より国内グループ4社の女性管理職候補者を対象にワークショップを実施するなどのキャリア支援を行っています。2018年から女性のより自律的なキャリア構築を目的とした「Stage Up研修」を開始。2020年はオンラインも併用して開催し、男性を含む34名が同研修に参加しました。
     
  2. 健康・ワークライフバランスの向上
    健康課題への支援
    2004年に社外の病院と提携し、従業員の家族も利用できる相談メール窓口、休日診療を受けられる体制を整えています。同年より産婦人科医によるフェミニンサポートセミナーも継続実施しており、産婦人科に相談しやすい環境を構築してきました。また、2010年に開始した健康増進活動「ヘルスアップチャレンジ」は、10年目に当たる2020年にはトップマネジメントも参加し、約2,000名の国内グループ従業員が取り組みました。コロナ禍で、テレワークが増える中、活動を通じて、一人ひとりが健康を考えることや従業員間のコミュニケーションを取る機会となりました。

    男性の育児支援
    育休からの復職時に夫婦でキャリアを考えるセミナーや、家庭と仕事の両立に役立つ情報交換の場を設け、共有しています。2018年には男性の育児休暇取得率が40%に達し、現在も同水準を維持しています。

    テレワーク制度の拡充
    2006年に制定した在宅勤務制度を、現場の声を元に拡充し2019年1月に「Good Place勤務制度」(テレワーク制度)として国内グループ全社に導入しました。ワークライフバランスの維持だけでなく、効率性や生産性の向上も目的としています。2020年には、新型コロナウイルス感染防止策として迅速に各現場でのテレワークへの切り替えが可能となり、従業員の7割以上が本制度を利用しました。
     
  3. ステンドグラス行動指針を策定
    当社は国籍や性別といった「属性」だけではなく、一人ひとりの意見、価値観といった「内面」に対する相互理解が重要だと考えています。HORIBAステンドグラスプロジェクト発足時から掲げるミッションのもと、2020年1月より新たに3つの行動指針を定めました。

    ミッション:
    色とりどりの個性・才能が輝き、新たな価値を創造しつづけることで強いHORIBAを実現する
    ①「無意識の壁」を超え、個の能力を最大限発揮する
    ②2way コミュニケーションによる相互理解でチーム力を最大化する
    ③チャレンジ精神で働きがいを追求する
     

上記のような一つひとつの活動の成果が、多様な人財の活躍に繋がるものと考えています。今後も従業員一人ひとりが働きがいをもって力を発揮できる職場づくりを推進してまいります。