大型製品専用工場を滋賀に新設 生産能力3倍に増強

|   ニュースリリース

グループの物流・在庫ハブ拠点/コスト削減にも大幅寄与
生産・物流拠点 びわこ工場第一期 5月15日竣工

当社は、滋賀県大津市に所有する工場用地に、昨年8月から同敷地内に初めて建設していた工場がこのほど完成。自動車計測システムや半導体システムの大型機器専用の国内生産拠点として6月より本格稼動します。

現行の本社工場と比べ、エンジンテスト関連の生産能力を3倍に拡張し、同時に半導体やフラットパネルディスプレイ関連の大型製品の生産スペースも設置。内製化と集中生産によって品質向上・納期短縮を目指します。また、現在6ヶ所に分散している製品や部品在庫を新工場へ一挙に集約し、HORIBAグループ全体の物流・在庫コストの20%を超える大幅圧縮を目指します。世界ナンバー1の製品開発だけでなく、生産・流通においても筋肉質な企業体として成長していきます。なお、竣工式は5月15日に行います。

 

生産設備の拡張

今回の建設は国内では初めての自動車計測部門や半導体計測部門の大型製品生産設備です。本社工場で製造する自動車排ガス計測機器に加え、新工場ではエンジンテスト関連機器の生産能力を3倍に拡張(従来比3倍のスペース)。排ガスだけでなく自動車トータルの測定ニーズに対して短納期・高品質で対応します。さらに、標準型式を海外子会社から調達し、日本の顧客要求に合った仕様に合わせこみ、現地対応機能の強化も目的としています。

半導体関連では、これまで外部工場の賃借によって賄っていました大型製品製造を、大型クリーンルームの新設により内製化を可能にします。フラットパネルディスプレイ製造過程で使用される薄膜分析装置などを生産し、自社工場内で一貫生産することで品質向上・納期短縮・コスト削減を遂行します。

なお、当面は本社工場とびわこ工場の2拠点で生産を実施しますが、将来的にはびわこ工場をHORIBAグループの生産の柱と位置づけ、生産機能を一元化する方向です。

 

グループ物流を集約・効率化

これまで6ヶ所で分散管理していた製品や部品在庫の物流拠点を、HORIBAグループの物流拠点として新工場へ集約し、最適な物流管理システムを導入します。

貨物の集約により在庫管理、荷受・配送といった業務の一元化やモーダルシフトの拡大、最新自動物流システムの導入により在庫品質の向上を強化します。

また、一ヶ所集中による業務の効率化で当日受注・当日出荷の拡大を図り納期短縮、入出庫作業の品質向上を行います。海外輸出対応では、特定輸出申告制度を適用した保管エリアを有しています。集約・効率化することで固定費をはじめ、物流経費の20%削減と、メーカーとして「モノ」を作るだけでなく「流通」の点からも筋肉質企業体への成長を狙います。

 

● 新工場の概要

名称堀場製作所びわこ工場
住所滋賀県大津市苗鹿1丁目15-1
敷地面積3,026平方メートル
総工費約16億円
建屋面積1,891平方メートル
延床面7,506平方メートル
構造・規模地上5階建て 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
目的自動車・半導体関連製品の生産、物流管理機能の集約

 

● びわこ工場用地について

当社は、1969年(昭和44年)に本社工場が手狭になるとの想定の下、琵琶湖を臨む高台にある約59,000平方メートルの現在の土地を取得しました。その後、1994年(平成6年)には、将来の工場建設のために着手していた地盤整備が完了。大型装置の国内生産を増強するとともに、HORIBAグループ全体の物流を効率化させるために、2008年8月から新工場の建設に着工しました。その他、工場以外にグラウンドやテニスコートなどを設けており、当社の福利厚生施設としても利用しています。今年の当社グループ親睦イベントでは、約1600人参加の下「大バーベキュー大会」を催しました。