中国 新工場 来春完成へ

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中国 新工場 来春完成へ
第一期工事分来月完工予定。まずは環境計測関連製品の生産を移転・開始
現有2工場集約に加え医用試薬生産を計画→中国の基幹工場へ育成

当社は、中国上海市内に4月から新工場を建設していましたが、来月その第一期分が完成する予定です。この新工場は2棟からなり、来春全館完成の予定で、既稼動の2箇所の工場の機能を移転し、この新工場に集約する計画です。
まずは2工場の内の一方が担当する環境計測関連製品の生産を来月の第一期完成時に移転します。来春予定の全館完成時には、残りの工場で生産する半導体分野向け部品に加えて、新たに中国では初めてとなる医用機器に使う試薬の生産も行ないます。

1965年にガス分析計を輸出して以来と、中国とのつながりは長いですが、その後北京に駐在員事務所を置いたのを皮切りに販売・サービス拠点を設けて中国市場開拓を行ってきました。2002年、半導体市場製品の基幹部品の生産を目的に、上海に中国で初めての工場を立上げ、2006年には環境計測関連製品の現地生産を開始と、21世紀に入ってから、現地ニーズへの即応を主な目的に中国での生産を推進してきています。

今回、この生産の能力をさらに向上させ、現地向け製品の基幹工場に育てるために、従前の2つの工場の生産機能を集約すると共に、今後製品需要の伸びが期待され呼応して需要が増加すると予想する、医用製品に使う試薬の現地生産を新たに加える目的で、新工場を現在建設しています。既存2工場の合計に比べ1.5倍の延べ床面積となります。

現地生産子会社「堀場儀器(上海)有限公司」が、上海市嘉定区安亭鎮工業地区の1万2,600平方メートルの土地を確保し、4月から着工しています。建物は2棟からなり、内1棟が来月完工予定です。2006年開設した工場が担当する、水質や工場排ガスの計測装置および自動車分野の大型装置の生産を移転します。
そして、来春の全館完成の時点には、残りの工場機能を移転すると共に、中国では初めてとなる血球計数装置用試薬の生産を開始します。これまで南フランスにある試薬工場から輸送してきましたが、現地生産することでリードタイムを大幅に短縮し、顧客の要望に応じて試薬を柔軟に供給します。収益の柱となる試薬を適切に在庫管理することで、主力製品の血球計数装置の拡販基盤を整えます。

 

参考資料 

<新工場の概要>
敷地面積:12,600m2
建屋面積:6,400m2
延べ床面積:9,400m2
構造:鉄筋コンクリート(平屋・2階建 2棟)
西棟
1階:受付、食堂、会議室、医用試薬生産エリア、サーバー室、更衣室、シャワー室
2階:pH電極生産エリア、半導体向け部品生産エリア、事務所
東棟 1階:
大型自動車計測機器、水質測定装置生産エリア、煙道排ガス測定装置生産エリア、消耗品生産エリア、リペアセンター
住所:中国上海市嘉定区安亭鎮泰波路157号