米国で光分析・計測技術に関する開発・生産能力を強化

|   ニュースリリース

ホリバニュージャージーオプティカルスペクトロスコピーセンターを開設
 
当社は、米国ニュージャージー州エジソンから同州のピスカタウェイに光分析・計測技術に関する開発・生産拠点を移転し、8月30日から本格稼働します。ホリバニュージャージーオプティカルスペクトロスコピーセンターは、当社の子会社であるホリバ・インスツルメンツ社(本社 : 米国カリフォルニア州アーバイン)の拠点の一つであり、カーボンナノチューブなどの材料やバイオ分野の先端研究に使用される蛍光分光分析装置、光分析装置に使用する回折格子、分光器、光検出器などの開発・生産・販売を行っています。このたび、人員や設備を含め、開発・生産機能を強化するため、建屋面積が12,292㎡(従来比約1.9倍)の建物へ移転することとなりました。また、お客様が見学できるショールームや、お客様の試料で分析のデモンストレーションを行う「アプリケーションラボ」を新たに設置し、お客様とともに開発する環境を整えました。当社は、既存事業である自動車、環境、医用、半導体分野に加え、今後ますます発展が期待されるバイオ・ライフサイエンス分野への分析・計測技術の導入を加速させ、当社の中長期経営計画に掲げている科学事業での売上高350億円をめざします。
 
 

移転の背景

物質に光を照射して生じる散乱、発光、透過、吸収といった現象から非接触で物質の性質・状態がわかる光分析・計測技術は、一般的に先端研究のために用いられています。特に近年は電子デバイスに代表される産業製品の生産プロセスの効率化や、製薬プロセスへの高信頼性、さらには細胞培養などの新しいバイオプロセスの高精度化のための高度な光分析への需要が高まっています。このような背景から、本拠点が持つ高度な光分析・計測技術をさらに発展させるとともに、産業応用へのニーズに迅速に応えることを目的として、蛍光分光分析事業と、その他2拠点の建屋を集約し、開発・生産機能の強化・効率化のために旧拠点から移転、拡張を行うことにしました。
 

新拠点の周辺環境

ニュージャージー分光センターは、米国北東部のニュージャージー州に位置しています。周辺にはバイオ分野に注力しているラトガース大学や、同州内にある複数の総合大学、産業分野の大手製薬会社があり、多様なニーズに応じた製品開発を行える環境です。薬品、化学品開発、電気機器、通信、食農産業などの経済活動が活発な同州で、新しい価値の創造に取り組んでいきます。
 

施設の概要

概要名称
HORIBA New Jersey Optical Spectroscopy Center
住所
20 Knightsbridge Road Piscataway, New Jersey 08854
建屋面積
12,292㎡(従来比1.9倍)
敷地面積
46,944㎡
建屋特徴
太陽光発電を完備した環境配慮型工場、1 階建て
従業員数
210人(ホリバ・インスツルメンツ社全従業員 990名)
投資額
約21億

  

オープニングセレモニー概要

2018年8月30日(木)11時(米国現地時間、日本時間8月31日0時)より、当社代表取締役会長兼グループCEO 堀場厚、代表取締役社長 足立正之、ホリバ・インスツルメンツ社代表取締役社長 東野敏也が出席のもと、約100名の参加を予定しています。
 

主なご来賓

・ニュージャージー州上院議員 Bob Smith氏
・ピスカタウェイ市長  Brian Wahler氏
・ラトガース大学  Ed Castner氏 他

ホリバニュージャージーオプティカルスペクトロスコピーセンター
ホリバニュージャージーオプティカルスペクトロスコピーセンター
新拠点の周辺環境
新拠点の周辺環境